松江市は2026年10月から試験的に窓口の業務時間を短縮する方針を発表しました。
時間外に対応する業務を減らし、効率よく政策立案や市民サービスに当たるためとして窓口業務の対応時間を1日あたり75分、短縮します。
こうした窓口の「時短」の動きは山陰の自治体にも広がっています。

住民票や印鑑登録などの証明書の発行。
自治体の窓口業務の多くを占めています。

松江市役所でも午前8時半の開庁直後から窓口には市民の姿が見られます。
この朝の時間帯などに10月から試験導入されるのが…「75分間の窓口業務短縮」。

松江市の窓口業務の受付は午前8時半から午後5時15分まで。
これを2026年10月から2027年5月までの間、午前9時から午後4時半までに変更。
朝は30分、夕方は45分、あわせて75分間短縮します。
そのねらいは・・

松江市・上定市長:
「窓口の受付時間を短縮することで、準備や内部事務に充てていた時間を時間外にはみ出すことなく吸収し、市民サービスの質の向上を図っていく。」

コンビニに設置された端末での各種証明書の交付件数は松江市の場合、2025年度、全体の4分の1にあたる5万2000件あまり。
6年前から10倍以上に増加しています。

市役所の窓口でなくても証明書を受け取れる環境が広がる中、比較的来庁者が少ない時間帯をこれまで窓口業務に追われ時間内に対応できなかった政策立案などの業務に充てることができます。
この窓口業務の「時短」に市民からは…

松江市民:
「(働き方の)環境改善ということでいいのでは」

松江市民:
「私は支障はないので全然良いかと思う」

理解を示す声の一方で…

松江市民:
「朝か学校が終わってから夕方に来ることが多い。朝早い時間が対応がないのは少し心配」

松江市民:
「休みで先に(手続きを)終わらせたかったので、朝に来た。ただでさえ短いと思っているので、普通に仕事していたら(来るの)難しいですよね、さらに」

「サービス縮小」を懸念する声も聞かれます。

この窓口業務の「時短」は全国の自治体に広がっていて、山陰でも安来市や鳥取県江府町など5つの市や町がすでに導入。
鳥取市や島根県隠岐の島町など4つの市や町が今後、試験的に取り入れる方針を示しています。

そのひとつが米子市。
2026年4月から窓口業務の時間を朝夕あわせて45分短縮し、午前9時から午後5時までとしました。

安部大地記者:
「午前8時半から業務は始まっていますが、窓口にまだ職員の姿はありません。
対応は午前9時からとなっています。」

窓口業務がなくなった朝の30分間に担当者が全て参加してミーティングができようになりました。
市の調査によると試験導入した2026年1月までの3か月間に、対象の職員300人余で、あわせて153時間・約31万円の残業代削減につながったということです。

米子市調査課・荒木美佳子さん:
「将来にわたって市役所が継続して行政サービスを提供できるといった組織づくりをしていくことを狙いとして導入した今後、行政サービスをより良くしていくためには、どうしていくかということを引き続きで考えていきたい」

松江市は米子市より30分長い「75分間」短縮。
市は、試験導入による効果の検証や市民アンケートの結果を踏まえた上で、2027年6月の本格導入について判断することにしています。

松江市・上定市長:
「そのまま続けるかどうか、時間の設定が適切かどうか考察して本格実施するなら2027年6月を予定している」

持続可能な行政サービスの提供、そして、質的向上につながるのか松江市の「時短効果」が注目されます。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。