東大阪市のコンビニエンスストアの敷地内で男子中学生が車止めを乗り越え突っ込んできた車にはねられ死亡した事故で、警察は車を運転していた71歳の男を過失運転致死の疑いで書類送検しました。
男は、関西テレビの取材に事故の瞬間を「覚えていない」と話していました。
■毎月6日に免許の自主返納や交通安全を呼びかける河内警察署
【警察官】「河内警察署です。交通安全のキャンペーンやらせていただいてます」
今月6日、東大阪市の街頭で警察官が配っていたのは「高齢ドライバーの運転免許の返納」を促すチラシ。
【警察官】「ご親族とかに免許証持っていて、今後(自主返納を)考えなあかんのかなというような方おられましたら…」
大阪府河内警察署では毎月6日に免許の自主返納や交通安全を呼びかけています。
そのきっかけは…
【小川蔵弘さん(38)】「うちの子はね、この駐輪場に停めて、猛スピードで走ってきた車に後ろ向きから、追突(衝突)されて…」
ことしの1月6日、若い命が車の暴走によって失われたからです。
■71歳男が運転する車が車止めを乗り越えて“暴走” 衝突された中学生が命失う
東大阪市中新開のコンビニエンスストアの敷地内で、当時中学3年の小川総司さん(15)が、駐車スペースから車止めを乗り越えて突っ込んできた車にはねられ、死亡しました。
駐車場内の別の場所に停めていた車を入口付近に移動しようとして事故を起こしたとみられています。
車を運転していたのは、71歳の男でした。男は過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕され、その後、在宅での捜査が続いていました。
そして事故からおよそ半年経ったきょう(7月9日)、警察は男を過失運転致死の疑いで書類送検しました。
■71歳男が取材に「(運転への不安は)全くなかった、全くなかったです」 しかし、当時の“記憶”は…
関西テレビは、先月男を直接取材し、事故の原因について尋ねました。
【書類送検された男(71)】「その(=事故の)瞬間のことをなかなか覚えてない、多分アクセルとブレーキを踏み間違えたんじゃないかなと。頭が真っ白になってしまって」
(Q.運転で不安なところはなかった?)
【書類送検された男(71)】「全くなかった、全くなかったです。毎日乗ってましたし。営業でもずっと乗ってましたし」
男は車の運転に「不安は全くなかった」と話しました。
■人がいたことは「そこまで見ていなかった」 男が取材に語った当時の“状況”
しかし、記者が「当時、前に人がいたということはわかっていた?」と聞くと、次のように答えました。
【書類送検された男(71)】「いや、それもあの…車止めに止めるだけのことでしたので、そこまで見てませんでしたけど。ぱっとこう動いた瞬間にはわかりましたけど。近いところに移動しようと思って中で移動しただけなんで」
遺族に対しては…
【書類送検された男(71)】「ほんとに言葉にしたら、申し訳ございませんということしかございません」
警察の調べに対し、容疑を認め「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているということです。
■総司さんの部屋は“そのまま”…遺族が抱える「整理できない」思い
亡くなった総司さんは、好きなものにまっすぐな性格だったといいます。
【総司さんの父・小川蔵弘さん(38)】「これ(整理されたおもちゃ)も感心したんですけど、洋服をね、上着、パンツとか(整理して)。教えてもなかったんですけど、自らやってた。この几帳面さ」
部屋はほぼ当時のまま。父親の蔵弘(くらひろ)さんの心境も何一つ変わっていないといいます。
【総司さんの父・小川蔵弘さん(38)】「自分の中で整理っていうのは何もついていない、自分の息子を他人に終わらされたわけですか。自分が死ぬ頃にも『いい人生やったな』とは間違いなく言えない」
警察は男の起訴を求める「厳重処分」の意見を付けています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月9日放送)
