新田知事は富山きときと空港に替わる富山空港の新たな愛称を発表しました。その名も「富山高山すし空港」。インバウンドを取りこみ、利用者の増加につなげるねらいです。

*新田知事
「新しい愛称は、『富山高山すし空港』です」

新田知事は8日の会見で、富山空港の愛称を「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変更すると発表しました。

世界的に認知度がある「すし」と、インバウンドに人気の世界的な観光地である「高山」を盛り込むことで空港の利用者増加につなげたい考えです。

愛称にほかの県の地名が付くのは珍しく、国内では2例目です。

*新田知事
「英語で表記しますと、『Toyama-Takayama Sushi Airport』。Sushi Airportは他に例のない呼称。旅行前に訪問先を検討するインバウンドの関心を惹きつける強力なフックとして、富山空港や富山県を知ってもらうきっかけにしたい。高山の名を冠することで富山空港が飛騨高山地域への空の玄関口と認知いただき、利用者数を増やしたいと考えている」

現在の愛称・富山きときと空港は、置県130周年を記念して2012年に公募で決まりましたが、今回は公募は実施せず、空港運営事業者の提案を受けて県が決めました。

愛称に高山を入れる案は、これまでに否定的な意見もあがっていましたが、新田知事は、昨年度の空港の利用者数が愛称が富山きときと空港に決まった年に比べ6割減少し、危機的な状況にあることをあげて理解を求めました。

*新田知事
「県民の皆様には新たな愛称の決定が、厳しい状況にある富山空港をもう一度元気にし、より多くの方々に活用される空港として成長させていくための、前向きな取り組みの一つとして受け止めていただければと願う」

新たな愛称に県民は…。

*富山市民
「富山高山すし…これ本当にですか?(富山きときと空港と)文字数は変わらないけどね。高山(富山から)近いと勘違いする人がいそう。意外とすぐには行けない。高山って調べたら「富山高山すし空港」って出るっていうことですよね、検索して富山に来る人が増えたらいい」

*舟橋村民
「どうして「高山」入れたのか。しかも「すし」…。ひっかかりますね」

*県出身 東京在住
「「高山」は岐阜県なので違うかなとは思う。(この名称は)暫定?何年かだけとか」

Q「すし」が入ることについては?
*県出身 東京在住
「北陸はおいしいと思う。富山だけにこだわらなくていいとは思う」

また、高山市民は・・・。

*高山市民
「申し訳ないと感じる。(空港名に)高山を入れてもらうのはどうなんだろう。商売していて、(高山に来る)インバウンド観光客は多い。「富山高山すし空港」に変わるのなら、高山に住んでいる人からしても思うことが、富山駅経由ではなくて、直に富山に行ける便(路線)があったら便利」

岐阜県を代表する観光地高山。去年1年間に、高山に宿泊した外国人の数は富山の3倍にあたる約98万人に上っています。

愛称に「高山」を入れることで、富山を訪れるインバウンドの増加が期待されますが、高山への「移動」が問題視されています。

*リポート
「高山へ訪れる旅行者の多くは、ここ富山駅を使って移動します」

現在のところ、公共交通機関を使って富山空港から直接高山へ行くことはできず、JR高山本線か高速バスを利用するために一度富山駅へ移動する必要があります。

加えて、JR高山本線、特急ひだは1日4本のみの運行。

高速バスは、運休による減便が続いていて、1日3便のみとなっています。

*リポート
「空港名に高山を掲げた一方、富山から高山へのアクセスは必ずしも便利とは言えないのが現状です」

この状況に新田知事は、富山空港発高山行きの2次交通の整備に取り組む考え示しました。

*新田知事
「富山空港の二次交通について課題山積だと思っている。愛称の変更は第一歩、実をとっていくために、二次交通の充実、拡充は避けては通れない。スピード感をもってやっていきたい」

新しい愛称、「富山高山すし空港」は公募ではなく、運営事業者の提案を受け、県が決めました。

先月ライブBBTで県民や空港利用者など300人に聞いた調査では、立山やドラえもん、すしを盛り込む意見が多く、高山を盛り込む意見は多くありませんでした。

空港の利用者が減るなか、愛称の変更はいわば空港の生き残りをかけた策です。

高山への二次交通に加え、富山が素通り県にならない取り組みを加速させる必要があります。

富山テレビ
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