7月13日に水前寺野球場で高校軟式野球選手権大会の県大会が開幕します。去年の夏以降、部員一人で活動してきましたが、助っ人が集まり、この夏、大会に出られることになった軟式野球部を紹介します。
球磨郡錦町にある球磨中央高校・軟式野球部、ただ一人の部員が山本 泰生 選手、3年生です。去年の夏、3年生が引退してからは、坂嵜 俊介 監督とともに二人三脚で練習に励んできました。
【投手 山本 泰生 選手】
「辞める選択肢はなかった。〈ここまで野球を続けさせてもらった〉というのがあり、自分一人でも続けて、恩返しになればいいなと」
【坂嵜 俊介 監督】
「一人ではあるけれど、なんとか頑張ろうとしているので、『できることはないかな?』と思い、ずっと一緒にやってきた」
球磨中央はこれまで部員数が足りず、他校との連合チームで大会に出場してきました。
春の大会もルーテル学院と連合チームを組みましたが、その後、ルーテル学院は部員が増えたため連合は解消。「一人では大会に出られない」と、山本選手は『最後の夏』を前に動きました。
【山本 泰生 選手】
「学校の男子に声を掛けて、『一回やってみよう!』と。遊び感覚でもいいから野球を体験してもらって、そこから『試合で一緒にやってみないか』と聞いた」
協力を呼びかけたところ、1年生から3年生までの助っ人、合わせて10人が集まりました。野球経験のない生徒もいて、実力はさまざまです。
「初めてやってるの?」
「初めてです」
「初めて見た、意外とやるぞ」
「自分できます!」
生徒たちは練習を重ね、少しずつ上達してきています。
【元バドミントン部3年 黒木 真叶さん】
「(ボールが)捕れたときとか楽しい」
【陸上部2年 吉田 湊音さん】
「1年生のとき山本先輩から声を掛けてもらったり、いろいろ仲良くさせてもらっているので、そういう縁もあり、恩返ししたいと思う。本番はホームラン打って、会場を沸かせたい」
(だそうですよ、山本先輩)
「期待しています」
仲間と共に大会に出られる喜びをかみしめて・・・。限られた時間ではありますが、山本選手がチームを引っ張り、大会に備えます。
【山本泰生(やまもとたいせい)選手】
「『集まってくれて本当にありがとう』と感謝ですし、やるからには勝ちたい、ここまで練習してきてレベルも上がってきたので。最後は笑って楽しく終われるようにしたい」
11人のメンバーで挑む最初で最後の大会。球磨中央の初戦は7月13日、開新と対戦します。
部員一人で頑張ってきた山本選手は、開会式で選手宣誓を務めることになりました。一生忘れない『夏』になることと思います。その様子は初戦の模様と合わせてお伝えしたいと思います。
