地域住民や旅行客など日常の移動手段として欠かせないタクシー。2026年7月1日から福岡市など福岡交通圏の15の市と町で、タクシー運賃が改定された。その背景は―。

3年ぶりとなるタクシー運賃改定

福岡交通圏を走るタクシー普通車の初乗り運賃。上限額が、1.6キロ830円から1.1キロ600円に変更された。

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また、加算運賃は、268メートルごとに80円から287メートルごとに100円となり、多くの利用で「実質的な値上げ」となる。

改定について利用者からは「乗れないですね。ちょっと頑張って歩いて、体力の限界になってからタクシーに乗る」(30代女性)や「家計に痛いのは痛い。なかったら不便、年寄りは…」(90代女性)。また「仕方ないかな、今は…。でも上がるのはいやですよね」(60代男性)などの意見が聞かれた。

九州運輸局によると、2025年12月以降、対象区域の81の事業者から運賃改定の要請があったという。

タクシー業界を巡っては、近年、外国人観光客の増加に加え、配車アプリの普及で近距離の利用者も増えている。

こうした需要の高まりを受け、福岡市内のタクシー会社『ラッキー自動車』では、ドライバーの数を2年間で1.5倍に増員した。

一方で、燃料となるLPガスはこの3年で約4割上昇。さらに、中東情勢などの影響で車両に関連する品々も上昇していて、経営環境は一層、厳しさを増している。

3年ぶりとなる運賃改定。タクシー会社側は、ドライバーの待遇改善と顧客サービスの向上に努めたいとしている。

ラッキー自動車代表取締役の光冨義倫さんは、今回の料金改定について「乗務員の給料には直に反映してくる。新たにタクシー業界を志す人にとっては、非常に良い判断材料になる。我々は今まで以上に料金に見合うサービスを提供しなければいけない」と話す。

飲食料品は2566品目で値上げ

値上げの波は食卓にも及んでいる。

帝国データバンクによると7月1日から値上げとなる飲食料品は2566品目で値上げされた。主な要因は、原材料費の高騰や中東情勢の悪化などだ。

『山崎製パン』は、菓子パンや食パン、和洋菓子などを平均で5.6%の値上げ。『フランソア』も同様の商品を平均8.2%値上げした。

また『伊藤ハム』はハムやソーセージなど220品目で5~30%価格を引き上げた。

買い物客は「朝食、昼食の半分以上はパン食なので結構、こたえますね」(男性客)と話す。

福岡市内のスーパー『エムズ美和台店』の久松浩一店長は「毎日食べる食材なので、大きな値上げとなると客の購買意欲が減ってくる」と表情も冴えない。

「値上げの幅が少ない商品を今までと同じ値段で売れる分を頑張って売るしかない」と久松店長は複雑な表情を浮かべていた。

(テレビ西日本)

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