ある日突然携帯に届いた、身に覚えのないポイント付与を知らせるメール。
「心当たりがない場合は申し出るように」と誘導し、個人情報を巧みに抜き取る詐欺メールが横行していて、注意が呼びかけられています。

メールボックスに並ぶ、送信元が「Vポイント」と表示された数々のメール。
番組スタッフに6月だけで10通も届いていました。

一見、正規のメールに見えますが、全て詐欺メールです。

その中身は、全く身に覚えのない5680ポイントの利用。
さらに、「本お取引にお心当たりがない場合は、第三者による不正利用のおそれがございます」と、不安をあおる文言も書かれていました。

不正利用の可能性を示し、別のサイトに促す手口。
しかし、送信元のメールアドレスを見ると、アルファベットが不規則に並んでいて、公式のアドレスではなさそうです。

注意を呼びかけるVポイントの公式サイトでは、正規のアドレスを表示していて、先ほどの送信アドレスとは全く違うことが分かります。

専門家によりますと、これは実際の企業を装った巧妙なわな。
個人情報などを違法に入手する、いわゆる“フィッシング詐欺”だといいます。

こうしたメールが全国で次々と届き、企業による注意喚起が相次いでいることが分かりました。

スタッフのもとには、ユニクロを装った詐欺メールも、ずらり。
本文では「ボーナスポイントを特別進呈」などと甘い言葉が並びます。

さらに、連日のように届いていた詐欺メールは、会員数が1億人を超えるdポイントを装っていました。

スタッフに届いていたのは、6月だけで30通以上。
考える時間を与えないよう、「ポイント失効までの猶予」など不安をあおる言葉が。

無印良品を装うメールは、ギフト券の受け取りを案内。
その色使いは無印良品のえんじ色とそっくりで、ぱっと見では本物と見分けがつかないほど精巧なデザインです。

有名企業を名乗るこうした詐欺メールは、何を目的としているのでしょうか。

三井住友カードを装った詐欺メールのリンク先では、架空の特典ポイントで商品の引き換えを促し、送り先の住所や名前などの個人情報に加えて、クレジットカードの情報も入力するよう誘導。
こちらも実際の三井住友銀行のロゴなどを無断で使用していて、極めて悪質な手口であることが分かります。

こうした詐欺の手口について、ITジャーナリストの三上洋さんは「大手企業を名乗れば送った中の何割かはそのユーザーであるので、思わずクリックさせることができるだろうということですね。たとえばポイントの不正利用と称して本人確認をする。この情報を売ったり、クレジットカードの不正利用が目的だと思われる」と指摘します。

対策の1つは、身に覚えがない場合、メールにあるリンクを開かないこと。
2つ目は、心当たりがあったとしても安易にリンクは開かず、公式サイトなどで確認することが大事だとしました。

企業側も対策を講じていて、三井住友カードは不審なメールの見分け方を公式サイトで周知。
また、ユニクロや無印良品、Vポイント、dポイントの公式サイトでも詐欺メールの事例を表示するなど、注意を呼びかけています。