長崎くんちの小屋入りから約1カ月が経ち、2026年に出演する踊町では準備が進んでいます。
本踊を奉納する今籠町は華やかな舞に欠かせない道具をあつらえるため、京都から職人を招きました。
踊子のために技を尽くします。
日本舞踊のかつらを手がける、床山と呼ばれる職人です。
薄い金属の板を頭にあてて、ひとりひとりの形に合うように指先で確認し、金づちで整えます。
京都の日本髪かつら職人 有須川宏明さん(58)
「おでこの出方が広い人、狭い人とか、それによって前の収まりがよくなかったりすると、それを確認してたたいている」
今籠町は2026年に出演する6人の踊子のうち4人が、町内にゆかりがあって、これまで日本舞踊の経験がなかった初心者です。
もちろん「かつら合わせ」も初めてです。
今籠町の踊子 高校1年生 柿久保衣央さん(15)
「いつも頭を締めることなんてないので、結構、新鮮な感じ」
今籠町の踊子 中学1年生 文珠亜美さん(12)
「かつらを人の頭に合わせて作るのが職人技ですごいと思う」
長崎くんちで踊町がだしものを披露するのは、諏訪神社やお旅所など「踊場」だけではありません。
10月7日から3日間庭先回りを行い、市中心部の店舗や会社などを2000軒以上巡ります。
そのため、踊子の負担を少しでも減らそうと、「かつら」もくんち仕様に仕立てます。
寿々初師匠と有栖川さんのやりとり
「3日間どうもなかった?」「泣くんですよみんな」「痛くて?」「中の羽二重が締まってきて」
京都の日本髪かつら職人 有須川宏明さん(58)
「いかに軽くできるか。まげを作るのには毛の量もいるが、いらないものは極力省きたい。1日が長いので」
今籠町の舞踊指導 花柳寿々初師匠
「本当に大変。きれいで楽と思ってはダメと、最初に言って聞かせる。それでも何がなんでも3日間踊らないといけないのだからね」
かつらの制作期間は6人分でおよそ2週間。
くんちの奉納踊を職人の技が支えています。
