岡山県が管理する小型機専用の岡南飛行場で、本格的な格納庫が、14年ぶりに新設されることになりました。県外の企業が建設するということですが、どんな意味を持つのでしょうか。
◆かつては旅客機が発着「岡南飛行場」中四国唯一の小型機専用の飛行場に注目した企業が…
重大な任務を担う消防のヘリコプターが飛び立ちます。
岡山県が設置、管理する岡南飛行場。かつては旅客機が発着していましたが、1988年に現在の岡山空港が開港すると、中四国では唯一となる小型機専用の飛行場に姿を変えました。
(前川裕喜記者)
「エプロンと呼ばれる小型機の駐機場。その前の広い土地に本格的な格納庫が建設されることになった」
◆兵庫・姫路市の企業が約1300平方メートルの土地に本格的な業務用小型機の格納庫を建設
飛行場の西側約1300平方メートルの土地で、本格的な格納庫を建設するのは、兵庫県姫路市の福祉機器開発・販売企業、テクノスジャパン。グループ会社が業務で使う小型機をエプロンに止めていて、業務拡大のため格納庫を建設するということです。支払う使用料は年間、数百万円で、2026年11月の完成を目指しています。岡南飛行場での本格的な格納庫の建設は14年ぶりです。
(岡山県岡南飛行場管理事務所 小谷省悟次長)
「大変うれしく思う。中四国唯一の小型機専用の飛行場で注目されている」
◆収支不足が慢性化…2024年度には約1億9600万円の赤字に
ヘリコプターを運用する岡山市消防航空隊や岡山県警航空隊、遊覧飛行を行う民間企業など11の団体や個人が有料で土地を借り拠点としている岡南飛行場。災害や観光などで小型機へのニーズが高まる中、欠かせないインフラとなっていますが。
(前川裕喜記者)
「明るい話題が入ってきたが、先行きが見通せない大きな課題を抱えている」
県が公表した資料。収支不足が慢性化していて、2024年度には約1億9600万円の赤字が出ています。
一般的に空港や飛行場の収入の柱は、航空機の重さによって支払われる着陸料です。ただ、小型機専用の岡南飛行場では、収入アップにつながる大型の機体が着陸できないため、別の視点からの検討が必要となっています。
◆岡南飛行場で新たに進められる「土地活用」 ”稼げる公共施設”となれるか?
その一つが飛行場内の土地の活用です。まだ使っていない2万7000平方メートルを小型機ビジネスを展開する企業などに貸し出しできれば8000万円の増収になるとして、企業立地を進めています。
(岡山県岡南飛行場管理事務所 小谷省悟次長)
「飛行場そのものが収支を改善しにくい構造にある。岡南飛行場の持つ経営資源を有効に活用して少しでも(収支の)改善につなげたい。強みを生かしてポート(飛行場)セールス、PRをしたい」
発想の転換で施設の強みを引き出し、収入をアップできるのか。岡南飛行場の挑戦は、「稼げる公共施設」の試金石として注目されそうです。
