少子高齢化や労働環境の変化により全国の半数以上の企業が後継者不在となるなか「後継ぎ」を探している経営者の声をシリーズでお伝えしています。6月25日は香川の特産の未来を託す「後継者さがし」です。
「新しく物を作っていくのは、僕ではもう難しい」
地域の事業を、技術を、味を存続させるために…「求む!わたしの後継者」
【庵治石の産地守る石材商社】はやしばら 林原克嘉社長
(はやしばら 林原克嘉社長)
「(庵治石の)細目はこれまで何百種類も石を扱ってきたがすごく好きな石。品が良いと感じる」
高松市の牟礼町と庵治町で採掘される良質な花こう岩、庵治石。ほかにも世界各国の石のサンプルが約120種類並んでいます。
◆「新しく物を作っていくのは僕ではもう…」業界歴43年…限界を感じる69歳男性社長の思い
石材を扱う総合商社、「はやしばら」。現在69歳の林原克嘉社長が30年前に立ちました。社員は7人で、40社を超える取引先の石材店に特産の庵治石をはじめ、国内外から集めた良質な石を納品しています。
林原さんは数年前からこの会社の後継者を探しています。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「一番の理由は自分の限界を感じている。新しく物を作っていくのは僕ではもう難しい」
◆墓の需要が激減…今の時代に合った墓の提供に向け、求めるのは「業界を引っ張ってくれる若い力」
会社を立ち上げる前は鳥取県の石材商社に勤めていた林原さん。石に携わって43年、業界は大きく変わりました。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「今から20年前と比べて従来の和墓洋墓を建てる人が半分以上減った」
少子高齢化や核家族化の影響で代々引き継ぐ従来型の墓の需要が激減。「墓じまい」をする人も増えているといいます。変化が問われる今、林原さんは業界を引っ張ってくれる若い力を求めています。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「色々なことが変わっていくなかで無くしたくないものの一つが墓。それを伝えていければ、新しい人が来て新しい物を作って、今の時代に合った墓を提供できれば仕事はいくらでもある」
◆石材職人とタッグ!墓じまいした墓石を灯籠などに変える「リノプロジェクト」に挑戦
「こんにちは、どうですか仕事は?」
林原さん自身も新たな挑戦を始めています。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「僕は作っている人が好き。一生懸命やっている姿」
4年前から石材職人とタッグを組み手掛けている「リノプロジェクト」。生活の状況に合わせて墓のサイズを変えたり、墓じまいした墓石を灯籠など違う形に変えたりと客の選択肢を広げる取り組みです。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「命懸けで作っている商品を産業廃棄物として破棄するのではなく、先祖がみんな幸せになれよという思いで建てた墓を、思いを継続して一つでも役に立てれば」
◆会社と地域の未来を託せる後継者へ…新事業「リノプロジェクトと国内加工」を一緒にやりませんか
昭和50年代には400社ほどあった庵治・牟礼地区の石材店は、現在150社程度。2026年に70歳となる自身の年齢も考え、会社と地域の未来を託せる後継者を探しています。
(はやしばら 林原克嘉社長)
「はやしばら有限会社の林原です。高松市の庵治・牟礼で石材の卸業をしています。新事業としてリノプロジェクトと国内加工を進めようと思っています。異業種の人でも構いません。これから一緒にやっていこうという人、後継者を募集しています。よろしくお願いします」
林原さんは今、事業承継を支援するマッチングサービス「リレイ」に登録し、石材や事業への思いを公開して後継者を募集しています。「リレイ はやしばら」で検索できますので、興味を持った人は調べてみてください。
