日本の南で北上を続けている、台風7号・8号のダブル台風。
最新情報によると、台風8号は28日には熱帯低気圧になる見込みである。
だからこそ、注意が必要になってくるのが台風7号である。

日本付近へ熱気と水蒸気を供給する台風8号

台風8号は、27日に関東の南の海上で熱帯低気圧に変わり、台風7号と雨雲が一緒になる見込みだ。

また、関東に接近する可能性も高まっている。

一般的に、台風は長い距離を進むと、エネルギー(熱)を失い衰退していく。 

しかし今回は、台風8号が「巨大な熱気と水蒸気の供給源」のような役割を果たしている。

台風8号が、南から日本付近へ向かって、大雨のエネルギーとなる暖かく湿った空気を大量に送り込み、日本付近の空気をあらかじめ極限まで湿った、大雨が降りやすい状態に仕上がらせているのだ。

そのため台風7号は、本来なら衰退しやすい関東付近に進んでも、台風8号が「熱と水蒸気のエネルギー源」となって、大雨を降らせる可能性がある。 

想像以上の大雨に警戒してほしい。

前線の刺激によって西日本ではすでに大雨

台風本体の予想に目が行きがちであるが、前線の存在も忘れないでほしい。

25日6時の時点で、梅雨前線は九州から四国にかけて伸びている。

台風7号の接近にともない、この前線が活発化し、九州や四国ではすでに大雨となっている地域も多い。

特にこの前線が停滞する地域では、災害級の大雨になるおそれもある。

低地の浸水、河川の氾濫に警戒してほしい。

気象庁の雨量予想は以下の通りである。

25日6時から26日6時までに予想される24時間降水量は多いところで、

  関東甲信地方 120ミリ
  東海地方   180ミリ
  近畿地方   200ミリ
  四国地方   200ミリ
  九州北部地方 250ミリ
  九州南部   180ミリ
  沖縄地方   100ミリ

その後、26日6時から27日6時までに予想される24時間降水量は多いところで、

  関東甲信地方 100ミリ
  近畿地方   150ミリ
  四国地方   200ミリ
  九州北部地方 100ミリ
  九州南部   100ミリ
  沖縄地方   100ミリ
  奄美地方   100ミリ

その後、27日6時から28日6時までに予想される24時間降水量は多いところで、

  関東甲信地方 200ミリ
  近畿地方   100ミリ
  四国地方   100ミリ

台風本体の接近はこれからだ。
ここで気を抜かずに、最新情報をこまめにチェックしてほしい。
【執筆:岡部茉莉(フジテレビ気象センター・気象予報士)】

フジテレビ気象センター
フジテレビ気象センター

最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。