6月27日と28日の特別運行を前に試運転が行われたSL。会津鉄道を走るのは52年ぶりだが…。福島県白河市の表郷地区にも“52年ぶり”がある。
「ここが自生地です」県内で52年ぶりに国の天然記念物に指定される見通しとなったのは「金山のビャッコイ自生地」だ。カヤツリグサ科の水草で、年間の水温が均一に保たれる湧水地に自生、本来はオーストラリアやニュージーランドなどの南半球に広く分布する。しかし理由は分かっていないが、日本で唯一、さらには北半球で唯一、白河市の表郷地区に自生している。
表郷環境ネットワークの滝田国男代表は「無くなってしまうのはもったいないだろう、地域で守っていく必要性があるんじゃないかということを踏まえてのがきっかけで(保全活動を)スタートしました」と話す。
滝田さんは20年以上、ビャッコイの保全活動に取り組んでいる。雑草を取り除いて日当たりを確保したり、枯れ葉を定期的に清掃して水の流れを保ったりするなど地道に保全活動を続けてきた。その結果、20年前に比べて5倍以上に生息範囲は回復し、見学者も増えているということだ。
栃木県から訪れた夫婦は「なかなかいいですよね」「雰囲気があってね」「これ清水綺麗な水なんだね。こんなとこあると思わなかかったよ」と話す。
表郷環境ネットワークの滝田さんは「(ビャッコイの)繁茂も増えてきたということもあって、そこはそこでほっとした反面、貴重な植物だという認定を改めて国が認めてもらえるような、そんな動きがあったので本当に2重にも3重にも喜びが大きくなったというのは率直な意見です」という。
夏の時期に1日だけ花を咲かせるビャッコイ、今年は例年以上にその日が注目されそうだ。
