図書館の本を書店で受け取ったり返却したりできる新しいサービスが宮城県名取市で始まりました。図書館と書店、利益が相反する関係にあるともいわれる、両者が手を取り合う背景には深刻な読書離れがあります。

イオンモール名取にある「未来屋書店名取店」です。

日曜日の6月21日は、幅広い世代の人が訪れていました。

こちらの書店では、21日から、名取市図書館で借りた本を返却したり、予約した本を受け取ったりできる新しいサービスが始まっています。

書店利用客
「ここ(未来屋書店)なら駐車場もあるし、返却もしやすい」
「選択肢が増えるので個人的にはうれしい。買う頻度より借りる頻度が高くなりそうだが、本に触れる機会はだいぶ増えると思う」

新たなサービスは、名取市と未来屋書店が締結した連携協定に基づくものです。

一見、利益が相反する関係にもみえる両者が手を取り合った背景には、活字離れと書店数の減少があります。

名取市図書館の利用者数は、学習に利用する学生なども多く増加傾向にありますが、本の貸し出し数は伸び悩んでいます。

一方の書店はネット販売や電子書籍の普及などにより、売り上げが減少傾向に。

宮城県内の書店数は、2016年度に239店舗でしたが、昨年度は165店舗まで減少しました。

名取市と未来屋書店では、今回の連携協定により図書館の利便性を向上させ、本に親しむ機会そのものを増やすことにつなげたいとしています。

未来屋書店名取店 岡田和久店長
「図書館で借りた本を書店で返却してもらうことで、利便性だったり、いろんな本があることをさらに知ってもらえる機会になる」

名取市 山田司郎市長
「図書館と書店が連携することで、読書への関心が高まって、本を読む方が増えればいい」

未来屋書店では、バックヤードツアーなども検討しているということです。

仙台放送
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