秋篠宮ご夫妻は、5月31日、石川県羽咋市で本州で初めてとなるトキの放鳥に臨まれました。
式典ではおことばを述べ、放鳥後には、長年保護活動に取り組んできた村本義雄さんに労いの言葉をかけられました。
本州で初の放鳥 飛び立つトキに拍手
秋篠宮ご夫妻は、5月31日、石川県羽咋市で国の特別天然記念物トキの放鳥式に出席されました。
秋篠宮さまは式典で「本日、半世紀ぶりにトキがこの地に放たれることに深い感慨を覚えます。このことは、能登の豊かな自然と、トキを野生に帰すという人々の長年の努力の賜物であると申せましょう」と挨拶されました。

かつては、日本各地に生息していたトキ。乱獲や農薬の影響で激減し、能登で本州最後の一羽が捕獲されたのは56年前です。
新潟の佐渡島でも野生のトキは姿を消し、人工繁殖の試みもうまくいかず、平成15(2003)年、日本産のトキは絶滅。
一方、中国から贈られたつがいの繁殖に成功し、平成20(2008)年、佐渡で初めての放鳥が行われました。
飛び立っていく10羽の姿を笑顔で見届けられたご夫妻。

そして今回、本州で初めてとなる放鳥に臨まれました。
トキが納められた木箱のふたをあけると、8羽が一斉に飛び立ちました。朱鷺(とき)色と呼ばれる薄い桃色の羽を広げ、56年ぶりに能登の空に舞うトキを拍手しながら見上げられたご夫妻。
ご夫妻は、70年以上にわたりトキの保護活動に取り組んできた101歳の村本義雄さんに労いの言葉をかけられました。
村本義雄さん:
(秋篠宮さまから)「ご苦労さまでした」というおことばをお聞きして、生涯ここまで生きてきてよかったなと。本当に、この能登に住み着いてくれればいいなというそんな気持ちで、遠くへ飛んでいくのを見送っていました。
田畑に囲まれた場所に設置されたケージには、この日、10羽のトキが放たれました。
ケージ内で2週間ほど環境に慣らしたあと、自然に飛び立つのを待ちます。

放鳥の流れについて説明を聞き、双眼鏡でケージのトキの様子を観察されたご夫妻。

トキが能登に定着し、豊かな里山が未来に受け継がれることを願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」6月21日放送)

