富山県立山町の小学校から約500メートルの田んぼに親子グマとみられる足跡が残り、「こんなところまでとうとう来たかと」と住民を驚かせた。6月18日も富山県内各地でクマの目撃・痕跡情報が相次ぎ、学校や地域住民の間で警戒が高まっている。

田んぼに残された2頭分の足跡

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18日午前7時ごろ、富山県中新川郡立山町岩峅寺で、クマの足跡のようなものを見つけたとの情報が立山町に寄せられた。

場所は立山小学校から約500メートルほど離れた常願寺川沿い。町の職員が現地を確認したところ、田んぼから近くの茂みに向かって続くクマ2頭分の足跡が発見された。

親グマとみられる足跡
親グマとみられる足跡
子グマとみられる足跡
子グマとみられる足跡

2つの足跡は横並びで続いており、大きさが異なることから、町はクマの親子が一緒に行動した際につけたものとみていてる。親グマのものとみられる足跡は大きさは約10センチ、子グマのものとみられる足跡は約6センチだった。さらに茂みの草が一部倒れており、クマが通過したとみられる痕跡も残っていた。

最初に通報した近くの男性は、18日朝に自身が所有する田んぼを見回りに行った際、水を張った田んぼにクマが入ったとみられる湿った足跡が道路に残っているのを発見した。

「こんなところまでとうとう来たかと。イノシシとかカモシカはよく出るが、クマはさすがに今まで見たことはない。びっくりした」と男性は驚きを語った。

学校への影響と町の対策

足跡が見つかった現場の近くに位置する立山小学校では、18日の登下校を保護者の送迎で対応し、19日までは体育の授業など屋外での活動をすべて取りやめることを決めた。

また、町は周辺でクマの目撃情報が多いことから、クマが嫌がる高周波を出す装置「熊ソニック」を現地に設置するなど、地域全体で警戒態勢を強化している。

氷見市でも「大人が丸まったような大きさ」

同じ18日、氷見市でもクマの目撃情報が入った。

氷見市ふれあいスポーツセンターに隣接する「ふれあいの森」の朝日大池付近で、午後1時前に散歩中の人から「クマを見た。大人が丸まったような大きさだった」と市に通報があった。周辺には氷見高校や市役所もある。

警察や猟友会、市の職員らが周辺や高校近くを捜索したが、クマおよびその痕跡は確認されなかった。氷見市猟友会の山崎孝司会長は、「これは初めてのこと。今までは街にクマは出ずに、山のほうで対処してた」と語り、市街地での出没に困惑を隠さなかった。

氷見高校では18日、保護者による送迎や集団下校を呼びかけた。保護者からは「やっぱりどこにでも出るんだなと。全国各地で町中に出てるから、夜歩くのが怖い」との声も聞かれた。

氷見市と警察は19日、通学の時間帯に合わせてパトロールを実施することを決めている。

朝日町の海沿いでも目撃

さらに朝日町の海沿いでも、18日朝に体長1メートルほどの成獣のクマが道路を横断するのを目撃したとの情報が寄せられた。

山間部だけでなく、沿岸部や市街地近くまでクマの行動範囲が広がっており、富山県内の各地域で住民の不安が高まっている。外出時や子どもの登下校時には引き続き注意が必要だ。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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