愛媛の企業が生み出す“新感覚の栄養補給食品”

タンパク質を効率的に摂取できる「プロテイン」は、ダイエットやボディメイキングなどを目指す人たちのニーズに合致し、今や全国的に大きな人気市場となっている。

愛媛県の企業から今、独自の技術や地域資源を生かした、全く新しい“プロテイン食品”が生まれている。

日本人のタンパク質の摂取量が、戦後並みに不足しているという報告もあるなか、そのまま食べられる手軽な『タンパク補給食品』に注目だ。

老舗の蒲鉾店が開発した「はもテイン」

創業77年、四国中央市の青木蒲鉾店の看板商品が、桜色が美しい「えびちくわ」だ。

小エビと白身魚、豆腐を合わせたフワフワ食感の練りものは、東予地方の特産品として長く親しまれている。

その青木蒲鉾店が開発したのが「はもテイン」。

その名の通り、地元・瀬戸内で獲れた『ハモ』の良質なタンパク質、『プロテイン』を生かした商品だ。

青木蒲鉾店・青木真理社長:
「これがハモなんですけど、身をとった状態ですね。このミンチにする機械で小骨もわからないような形にする」

「骨切り」など、調理に高度な技が必要なハモを、練ものを作る技術で骨ごとすりつぶす。

そして北海道産のスケソウダラとデンプンを加え、食塩とハモエキスで味付け。すり身をひとつひとつ成形して蒸していく。

保存料などの添加物を加えず、レトルト加工することで常温保存も可能だ。

新開発食品『はもテイン』
新開発食品『はもテイン』
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メインの食材にハモを選んだ理由とは?

なぜ、メインの食材にハモを選んだのでしょうか?

青木蒲鉾店・青木社長:
「えびちくわのエビが年々獲れなくなっていて、その中で何が獲れてるのかというのを漁協関係の方とお話する中で、ハモがたくさん獲れすぎて困ってるという話もきいていました。ハモは他の白身魚よりタンパク質が豊富というのをみて、これを使えたらと思った」

低脂質で良質な魚由来のタンパク質、フィッシュプロテインが手軽にとれる「はもテイン」の製品化に、青木さんは大きな可能性を感じている。

青木蒲鉾店・青木社長:
「部活をしてる子供さんの補食だったり、筋トレとかダイエットとかされてるとか、そういう方にもいいなと思うんですけど、常温で保存できるので常に鞄にいれて持ち運びができるのがポイント」

この新感覚な『持ち歩ける魚』、魚食ばなれに歯止めをかける力になるかもしれない。

魚食ばなれに歯止めをかける力になるかもしれない
魚食ばなれに歯止めをかける力になるかもしれない

“開発者魂”で様々な「日本初」を生み出している

手軽に食べられるプロテインフードは伝統のあの食品にも。

新居浜市の豆柴豆腐は、市の史跡に指定されている「つづら淵」の湧水を使って、豆腐を製造する豆腐専門店だ。

社長の舛岡祐子さんは豆腐を製造する機械メーカーの3代目で、その開発者魂で様々な「日本初」を生み出している。

豆柴豆腐・舛岡祐子社長:
「色んな商品があるんですが、こちらに並んでいるものも、日本で初めて、この豆柴豆腐で出来上がったものばかりです」

これまで、凝固剤として「天然にがり」を使うと、にがりが豆乳全体に行き渡る前に固まってしまうという難点があった。

そこで、開発したのが36カ所のノズルで天然にがりを噴射し、瞬時に混ぜる独自の装置。

「瞬間凝固製法」という、日本初の技術を確立した。

豆柴豆腐・舛岡祐子社長
豆柴豆腐・舛岡祐子社長

豆柴豆腐オリジナルのプロテインフードとは?

そしてこちらも日本初。

パックごと電子レンジであたためて、そのまま食べられるおぼろ豆腐だ。

おぼろ豆腐は約9割が水分ということで、水分とにがりの塩みで、おいしく夏バテ防止の熱中症対策ができるとあって、販売をのばしているという。

そんな豆柴豆腐オリジナルのプロテインフードとは?

豆柴豆腐・舛岡社長:
「豆腐スムージーという商品です。アイスクリームみたいに食べられるんですが、タンパク質補給をしていただく、そういったような狙いの商品ですね。この1本でタンパク質が約8グラム入っております」

豆腐でできたプロテインフードとは
豆腐でできたプロテインフードとは

「飲み込み」が難しい入院患者などにも

とろける新食感は、超高速回転で豆乳とにがりを空気を含ませながら「切るように」混ぜる、「ナノミキシング製法」で実現したもの。これも独自開発の技術だ。

製法が日本初なら、豆腐をパウチ型のパッケージで発売したのも日本初。

そこには開発のきっかけとなるある理由があった。

豆柴豆腐・舛岡社長:
「パウチに入ったお豆腐を最初に作ろうと思ったきっかけが、ご家族にがんとか、あと嚥下に問題のある方がいらっしゃるおうちで、飲み込みが難しい、がんが喉や舌にある方なんかだったら、押すと食べれるという。それで私たちのその豆柴豆腐の豆腐は、基本的にはお体に何かご負担になるようなものが一切入ってないので、そういった病院でお使いいただいてる。リハビリ食にもなる」

材料は豆腐と天然レモン果汁、そして食後の血糖値の上昇を抑制する作用があるという希少糖・アルロースのみ。

1食をおきかえることで、ダイエットにもつながる働きが見込めるという。

日本初の技術を詰め込んで作り上げた豆腐スムージーは、高タンパクだけでなくさまざまな期待も込められている。

技術が詰め込まれた豆腐スムージー
技術が詰め込まれた豆腐スムージー
テレビ愛媛
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