備えるための備蓄から、普段から使う備えへ。
防災対策に「フェーズフリー」が注目されています。

17日から東京ビッグサイトで開催されている「オフィス防災 EXPO」。

職場で災害にあったときに備える訓練を提供するサービスでは、オフィスにある身近なものを活用した応急処置などを学べます。

来場者は「総務部として防災も担当するので参加した。傷をおさえる際に、オフィスのファイルやテープを使えるのが参考になった」と話しました。

今後30年以内に高い確率で発生が予想される南海トラフ地震や首都直下地震。

内閣府の調査によりますと、災害リスクを具体的に想定した経営を行っている企業は、大企業で約9割、中堅企業でも7割に上り、企業の防災意識は着実に高まっています。

その中で近年注目されているのがフェーズフリー、日常使いができる防災です。

壁に掛けてある絵画を取り外してみると、中には洋式トイレに簡単に設置できるポリ袋と凝固剤が入っています。

まいにち・吉野朱里さん:
災害時にはトイレとして使っていただけるようなフェーズフリー商品。家族の写真を入れたり、スケジュールを入れたりすることで、常に目に見えるところで「防災」を感じていただける。

フェーズフリーは防災グッズだけではありません。

食卓には上りにくい“未利用魚”を使った非常食もあります。

漁港で新鮮なままレトルト加工することで、おいしく常温保存できるとして漁師が提案しました。

ゲイト・五月女圭一代表取締役:
魚を常温で保存できるような商品を作りたいと。ペットのご飯にも、人間のご飯にもなるので、非常にフェーズフリーな商品だと思っている。

備えるための備蓄から、普段から使う備えへ。

主催者は、フェーズフリーが防災グッズやサービスの新たな市場を広げているといいます。

RX Japan 事務局次長・山口峻太さん:
(フェーズフリーは)働き方の多様化もあり、日常使いできる方がサステナブルだという観点からきている。備蓄内容のクオリティーを上げる。おいしい備蓄品にするとか、長持ちするとか、コンパクトにするとかで市場はまだまだ伸びていく。