年々暑さが厳しくなる中、暑さから身を守るための「クーリングシェルター」が福井県内でも各所に設置されています。一体、どういうものなのか、行政や商業施設の取り組みを取材しました。

5月最終日、福井市内では早くも最高気温が30℃を超える真夏日になったこの日、福井市内のショッピングモールでは熱中症防止のための啓発イベントが開かれました。
  
福井市とイオンスタイル福井開発、医薬品メーカーの大塚製薬の三者が連携して初めて開催し、会場では買い物客らが福井市の職員の説明に耳を傾けていました。
  
福井市健康管理センターによりますと「昨年度は調査を始めて以来、熱中症による搬送者が最も多かった」といいます。

萩原聡一郎記者:
「こちらのブースでは、熱中症になったときの体の状態を体験することができます」
 
重い熱中症になる前に必要な治療を受けるため、まずは症状の特徴を知ってもらおうと、仮想現実=VRで熱中症の症状を体験するコーナーです。
    
 「目の焦点が合わず、視界がだんだん狭くなってきています…」(萩原記者)
  
参加者は「軽症だと筋肉痛や目まいや立ちくらみなどが起こると知れたので、気を付けたい」「クーラーを節約してしまうことがある。小さい子供がいるのですぐ部屋を冷やすようにしたい」と話していました。

またイベントでは、外出中に暑さをしのぐ場所「クーリングシェルター」も紹介されました。2年前から地方自治体が指定できるようになったクーリングシェルター。イオンスタイル福井開発の店舗の一部も指定されています。
  
福井市・西行茂市長:
「施設がクーリングシェルターとして位置づけられることは、市民にとって安心感があるし、暑い日が増えている中で有効だと思うので、使ってほしい」
 
イオンスタイル福井開発店の原店長は「イートインスペースで誰でも気軽に休める場所なので、気軽に活用してほしい。まだまだ認知されていないので啓発活動は続けていきたい」とします。
 
また、クーリングシェルターは商業施設だけでなく公共施設にも多く設けられています。福井市では健康管理センターの他、市内の図書館や郵便局、スーパーなど合わせて130カ所をクーリングシェルターに指定しています。
  
ただ、健康管理センターの宇野さんは「一定の利用があり、市民の熱中症予防に役立っている一方で、利用者数や認知度の面では十分とはいえない部分もある」と認知度の低さを課題とします。
 
クーリングシェルターは県内全ての市や町に設置されていて「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合に住民に開放することになっていますが、市はアラートが発令されなくても「暑さを感じたらいつでも立ち寄ってほしい」と呼び掛けています。

福井テレビ
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