今年の夏も全国的に厳しい暑さが予想されるなか、暑さや紫外線への対策グッズが急速に進化している。定番の「ハンディファン」は大型化が進み、折り畳み日傘はわずか82グラムという超軽量タイプが登場。さらにSNSで話題を集める「不審者パーカー」なる新商品まで現れ、夏の装備事情は様変わりしつつある。

定番「ハンディファン」は大型化の時代へ


夏の必需品として定着したハンディファン。今年のトレンドは「大型化」だ。注目を集めているのは、一般的なものと比べて2倍の大きさを誇る大型タイプで、顔全体に風があたって、風量もかなり強い。

アミング藤の木店(富山市)では4月末から売れ行きが好調で、今夏もハンディファン需要の高まりが続いている。コンパクトさよりも「強力な風」を求める消費者ニーズが、商品の大型化というトレンドを後押しているようだ。
『大きめの卵一個分』 超軽量日傘に注目

最近、老若男女問わず人気が高まっているのが折り畳みの日傘だ。アミング藤の木店の関口香織さんによれば、「以前は女性の方が日焼け対策をしていたが、今は子どもから男性の方まで日焼け対策」をするようになったという。

今年特に売れているのが「軽さ」を追求したモデルである。関口さんが手にした商品の重さはなんと82グラム。通常の折りたたみ日傘の半分ほどの軽さで、「大きめの卵一個分」に例えられるほどだ。さらに片手であっという間に折りたたむことができる機能を備えたモデルも登場しており、持ち運びやすさへのこだわりが年々増している。男性向け・子ども向けなど、ラインナップも多彩だ。
県内だけで2カ月6000枚超 UVカットパーカーが大ヒット


紫外線対策は「塗る」から「着る」へ—そんな変化を象徴するのが、UVカット機能を備えた衣類の人気上昇だ。ワークマンカラーズ富山大広田店の各務綾真店長は、「昨今気温が上昇してきて、紫外線に敏感になられるお客様が多い」と話す。


同店で特に好評なのがUVカットパーカーで、県内の店舗だけで発売からわずか2カ月で6000枚以上が売れたという驚異的な数字を記録している。カラー展開も豊富で、男女を問わず幅広い世代から支持を集めている。
各務店長は、このトレンドの背景をこう分析する。「今までだと、日焼け止めなど色んな対策をしていたと思うが、手ぶらで過ごしたいとか重いもの(傘など)を持ちたくないなど普段の中で一枚羽織るだけで紫外線対策できるというのはこれからかなり重宝していただけると思う」。
SNSで話題 「不審者パーカー」とは何か

そして今夏、注目を集めているのが「不審者パーカー」とも呼ばれる新商品だ。フードを被ると顔全体が覆われるその見た目から、SNSでこんなユニークなネーミングが広まった。各務店長自身も「見た目は不審者みたいということで不審者パーカーと言われているが紫外線に関してはしっかりとカットできると思う」と話す。

見た目のインパクトとは裏腹に、機能面は本格的だ。口元の生地は薄く加工されており、「口元が覆われているけど、会話もできるし呼吸もしやすい」という。さらに顔全体をメッシュで完全に覆い隠せる上位モデルも展開されており、売り切れ店舗が続出するほどの人気となっている。


見た目より機能、夏の「装い」が変わる
今年の暑さ対策グッズに共通するのは、「見た目よりも機能性」を重視する消費者意識の変化だ。日傘を持ち歩くことに抵抗を感じていた男性層も取り込み、顔まで覆う紫外線対策を選ぶ人が増えている。
厳しい暑さが続く現代において、見た目以上に自分の身を守ることを優先する動きは、今後さらに広がっていくのかもしれない。
(富山テレビ放送)

