混迷が続く中東情勢。アメリカのトランプ大統領はイランとの戦闘終結に向けた覚書に署名したことを明らかにしていますが、エネルギー価格の高騰が止まらない中、新潟市の銭湯は廃業を何とか阻止しようと奮闘しています。
中東情勢の影響で高騰する原油や液化天然ガス。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「ガスバーナーで釜を温めている状態」
新潟市中央区で68年営業している銭湯みどり湯。そのお湯を温めるのはガスです。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「(Q.営業に向け何℃に?)43℃くらいになる」
夏場には開店の3時間前、冬場には開店の5時間前から湯を温め始めると話すみどり湯の坂井さん。
そのためのガス料金はウクライナ情勢、そして、中東情勢の悪化に伴いここ数年、経営を大きく圧迫し続けています。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「今年5月で43万円使っている。量も例年と変わらない」
ウクライナ戦争が始まる前の2021年と去年、そして今年のそれぞれ5月のガス料金の明細。2021年には32万円あまりでしたが、去年は48万円を超え、5月は43万円台でした。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「入浴料金の売上の半分~半分以上。半分以上がガス代に使われている。燃料費の値上がりが始まる前に比べたら非常に重しになっている」
政府が7月からの3カ月間、補助金を再開するほか、新潟市は銭湯に対し年間で20万円ほどを助成していますが、経営を安定させるほどの効果にはつながっていません。そこで…
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「(Q.いま定休日は月曜)夏場でも、もう一日定休日を増やさないと難しい。燃料費の節約ができないなと思っている」
さらに坂井さんは「お客に申し訳ない」としながらも、現在480円の入浴料を550円に値上げするよう県に要請しています。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「県知事の認可が必要なので、県へのお願いを県の浴場組合としてやっているところ」
【松村道子アナウンサー】
「お客が手ぶらで楽しめるようにと、サービスで備え付けているボディソープやシャンプーも1割以上値上がりしているということです」
さらに無料で貸し出しているタオルも洗剤や消毒代の高騰が負担になっています。
アメリカのトランプ大統領は、イランとの戦闘終結に向けた覚書に署名したことを明らかにしていますが…。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「ただ、これで元に戻るとは思えない。この高価格は維持されながら、その先どうなるかを見ているような状況」
1日に100人近くが利用するみどり湯。
【みどり湯 坂井雅博 店主】
「廃業しないこと。そこを見据えてなんとかしているという状況」
「地域の浴場を守りたい」その思いが苦境を支えています。
