全国30店舗を経営する東京の企業が、福井市内に24時間365日営業の無人の古着店をオープン。その狙いや背景を取材しました。
6月13日、福井市内にオープンした古着店「NOTIME」。店内に並ぶのは、個性的なファッションが楽しめると、いま若者を中心に注目を集めている、古着です。
約230平方メートルの店内にTシャツやボトムス、アウターなど約5000点の古着が並びます。
オープン当日、開店を前に店の外には行列が。営業が始まると、入場制限をするほどの大盛況で、好調なスタートとなったようです。
来店した人からは「結構よさげなものがそろっているので定期的に来たい」「福井に古着店があまりなく、家からも近いのでうれしい」と歓迎の声が聞かれました。
この古着店、24時間365日、無人で営業しています。運営するのは、同様の店を全国に30店舗展開する東京の企業「AVEND」です。
24時間・無人営業のきっかけは、人との接触が制限されたコロナ禍でのオープンでした。
AVEND・南雲宏樹代表:
「当初はコロナ禍で非接触の時代だったので、そういう中でも客に楽しんでもらえる業態がないか考えたのが最初のきっかけ」
「24時間・無人」というスタイルの1号店は5年前、東京の池袋にオープンしました。接触することなく古着を購入できるのが好評で、コロナ禍で業績を伸ばし、その勢いはコロナが終息した後も衰えることなく、開業から5年たち売り上げは右肩上がりです。
南雲代表 は「アパレルショップで接客をされたくないという消費者層が多い。特に古着はとっつきにくいアイテムだと思うので、人がいない環境でゆっくり商品を選べる無人で販売をしている」とそのメリットを語ります。
ゆっくり商品を選びたいという客のニーズは、商品が売れる時間帯にも表れています。
「深夜帯から朝方の売り上げが全体の2~3割。深夜帯にニーズがある」(南雲代表)
福井テレビは、店の協力のもと定点カメラを設置して店内の様子を撮影。そこには、深夜帯の時間にもかかわらず、古着ファンの姿がありました。
アパレル業界にとって実はメリットが多いという24時間・無人営業という販売スタイル。
しかし、気になるのは防犯面です。そこで店ではSNSのLINEを使った入店システムを導入。LINEでQRコードを読み取ることで、ロックが解除され入店できるようになります。
南雲代表によると「客の個人情報、何時にどういう人が入店したかが店舗側で分かる仕組みになっているので、そこが大きな抑止力になり万引きは起こっていない」といいます。
環境省によりますと、2025年に古着店で購入された衣類は、2024年の約2倍にも増えました。一方で、県内には古着を取り扱う店舗はあまり多くなく、北陸初進出となる今回の店舗でも営業に自信をのぞかせます。
「一過性の流行にとらわれることなく、福井で10年、20年、地域に愛されるような店舗を作っていきたい」(南雲代表)
24時間・無人店舗という新たなスタイルの古着店の県内進出。福井の地で今後どのように定着していくか、注目されます。
