小泉防衛大臣は16日の閣議後会見で、立憲民主党の古賀千景議員による「豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ」といった発言について問われ、「大臣として黙っているわけにはいかない」と、改めて抗議の意を表明した。

古賀議員は15日の参議院決算委員会で、大学卒業以来約30年にわたって福岡県内の小中学校に勤務した経験を元に、「私も教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ。でも、分かってほしいのは、自衛隊に行く子供たちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは、自衛隊とかなりませんよ」と自説を展開した。

小泉大臣は、大臣就任以来、各地の駐屯地を訪問したことを振り返り、「隊員やその家族の中には、肩身の狭い思いをされて生活、自衛官としての人生を、歩んできた方々がいる。名誉ある自衛官人生、家族の皆さんにとっても子供も含めて、胸を張って自分の家族は自衛官だと言えるような環境を必ず実現しなければならないとの思いで、家族の皆さんとの交流も重ねてきた」と語った。

そのうえで、今回の古賀議員の発言を「看過できない」と強調し、理由として「自衛官や家族の皆さんが傷ついている。一方的な偏見に満ちた見方を国会の中でされたことを、大臣として黙ってるわけにはいかないとの思いが強くある」と述べた。

小泉大臣は、6月初旬にインドネシアを訪れた際に通訳を務めた現地の日本大使館で活動する防衛駐在官が、兄弟でインドネシアの防衛駐在官を務め、その父親もインドネシアの防衛駐在官だったと明かした。

そして、「父親の姿を見て、自分も自衛官になっていつかインドネシアで日本とインドネシアの防衛協力に関わりたいという崇高な志で自衛官になっている」と強調し、「経済的に厳しい子どもが自衛隊に行く」との古賀議員の自説を強く否定するとともに、「親の姿を見たり、国家への貢献を考えたり、公共への思い、社会への思い、そういった志を持って自衛官に自ら進んで志願した、そして自衛官になった方々への冒涜にあたる」と、古賀議員を厳しく批判した。

古賀議員について、元教員で日教組の特別中央執行委員も務め「学校現場のことを良く分かっている方がこういう発言をする」と指摘した小泉大臣は、「小学校にとどまらず、中学校や高校についても自衛隊の理解をさらに広げていくような取り組みに繋げていきたい」との考えを示した。

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