シリーズ「命と未来をまもる」。能登半島地震を教訓にボーイスカウトの子どもたちがキャンプ場から公民館に活動場所を変えて宿泊体験を行いました。体験の狙いは過酷な生活環境が問題となっている避難生活への備えです。

土曜の午後、富山県高岡市の東二塚公民館。集まっていたのは、ボーイスカウト高岡第26団に所属する小学3年生から5年生の子どもたち。

ここで、いつものキャンプ場とは異なる初の宿泊体験に臨みます。

*高岡市危機管理課 室谷智課長
「きょうは、みんなここに泊まるんだっけ?」

高岡市の防災担当者を講師に招いて作ったのが、災害時に避難所で使う段ボールベッドです。

*高岡市危機管理課 室谷智課長
「どうするかって言ったら、中に…」

*男児
「柱?」

*高岡市危機管理課 室谷智課長
「段ボールが強くなる」

箱を組み立て、中に筋交いを入れて潰れないよう補強…。子どもたちでも、あっという間に完成させました。

*高岡市危機管理課 室谷智課長
「みんな座っても大丈夫」

*ボーイスカウト高岡第26団カブスカウト隊 春多宏紀隊長
「避難所での生活が、分かっているようで体感としては分かっていない、私たち大人も経験が無いので、少しでも経験してみればいいと思って」

教訓としたのは、おととしの元日、震度5強の揺れに見舞われ、津波警報が出た能登半島地震。高岡市では市が把握しているだけで6000人近くが86カ所の避難所に集まり、このうち、56カ所で多くの避難者が毛布一枚の雑魚寝で一夜を明かしました。

災害発生時の混乱の中で、避難所に段ボールベッドが行き渡らない…。

そうした事態に備え、子どもたちも雑魚寝の寝床づくりです。

非常用の炊飯も体験。    

*男児
「おいしい」

*男児
「小学校(の避難所)に行って、水で60分で作る(非常食の)五目ご飯、おいしかった」

地震当時の避難の記憶は今も、子どもの脳裏をよぎります。

*保護者
Q覚えている?
*男児
「覚えている。まぁ、怖かった」

*ボーイスカウト高岡第26回カブスカウト隊 中野慎一副長
「みんな楽しく、今はしているが、24時間ずっと何日間か続くと思うと…」

*女児
「笑っていられるか心配」

能登半島地震では、石川県で最長1年3カ月も続いた避難所生活。健康被害や災害関連死につながると問題視されている過酷な生活環境を子どもたちも強いられるおそれがあることを知り、自らの備えに生かしてもらうのが狙いです。

Q眠れた?
*男児
「眠れた」

Q段ボールベッドで寝てみてどうだった?
「良かった、意外と」

Q避難しなければならなくなったら?
「怖い、病気にならずに住めるか心配」

*男児
「本当に災害があった時にこんなに楽しく自分の場所を取れるのかと思った」

Q参加して良かった?
「はい」

避難所を想定した宿泊体験。ボーイスカウトの子どもたちに、備えの大切さがまた一つ芽生えたようです。

富山テレビ
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