中東情勢の悪化に伴い医療現場にも影響が出ています。プラスチックの原料となるナフサの供給が不足し医療用の手袋や容器などが手に入りにくい状態になっています。
【熊本県医師会 高橋 毅 理事】
「小さな医療機関では困っているけれども、大きな医療機関では、あまり困っていない」
11日に行われた、熊本県医師会の会見。
中東情勢の悪化によるナフサ不足を受け、医療機関に実施したアンケートの結果を発表し、小規模の医療機関では影響が広がっていることを明らかにしました。
実際、医療現場ではどのような問題が起きているのでしょうか。
熊本市中央区のこちらのクリニックでは、石油由来の素材で作られた医療用の手袋が不足し始めているといいます。
さらに・・・
【中原 理菜 アナウンサー】
「こちらのプラスチックの軟膏の容器も手に入りにくい状況になっているということです」
【きたがわ内科のりこ皮ふ科クリニック 北川 祐介 院長】
「皮膚科で使われる軟膏の容器です。これはすでに枯渇している状態」
すでに〈枯渇〉しているというのが、ナフサ由来のプラスチック製の容器。
アトピー性皮膚炎の患者などに処方するため、保湿剤と軟膏などを混ぜ合わせて詰める容器です。
皮膚科では日常的に使われていて、現場では対応に苦慮しているといいます。
【きたがわ内科のりこ皮ふ科クリニック 北川 祐介 院長】
「薬局によっては洗って再利用しているところもあれば、当院はこれを渡さず、軟膏と保湿剤を渡して、患者さんに混ぜて使ってもらう状況がすでに始まっている」
さらに、今後は注射器や、点滴に使われるプラスチック製の容器なども不足するのではと懸念しています。
【きたがわ内科のりこ皮ふ科クリニック 北川 祐介 院長】
「命に直結する物、代わりがきかない物の優先順位をつけていくべき。原油不足を解消しないと難しいのでは・・・」
ナフサ不足に加え、薬の値上げや供給停止などもあり、医療現場を取り巻く環境は厳しさを増しているようです。