富山県内でクマの目撃情報が相次いでいる。黒部川河口付近では今月8日から11日朝にかけて4件の目撃情報があり、足跡も発見された。また、射水市の太閤山ランドでも周辺での目撃情報を受けて11日は臨時休園となった。住民からは「こんなところでクマに遭うとは思わなかった」と驚きと不安の声が上がっている。
黒部川河口で4件のクマ目撃情報、足跡も


富山県東部を流れる黒部川の河口付近で、クマの目撃が相次いでいる。今月8日から11日朝にかけて計4件の目撃情報があり、11日午前7時半頃には河口付近にある会社の敷地内で、成獣とみられるクマの足跡が確認された。さらに午前8時前には、対岸の入善町側でもクマが目撃され、同様に足跡が見つかった。

警察や市は堤防の道路に交通規制をかけるなどして警戒にあたり、パトロールを強化している。
近くの住民からは不安の声が聞かれた。「散歩している人もいるので心配。民家が密集しているので心配」「こういうところでまさか出るとは思わなかった」と話す。
野鳥観察中にクマと目が合った
入善町の野坂和徳さんは、野鳥を観察しようと8日に河口を訪れたところ、クマと遭遇した。その際の様子をこう振り返る。

「クマを見た瞬間に、私もクマも目と目があって向こうも一瞬止まって。ゆっくり土手の下の方を歩いてきたような感じだった。そのまま左に向かって土手をのぼって逃げていった」
幸いにも野坂さんにケガはなく、遭遇した際にクマを写真に収めた。それでも「こんなところでクマに遭うと思わなかった。早く見つかって落ち着いてもらわないと」と話し、早期の発見と対応を望んでいる。
富山市の野鳥の園でも鉢合わせ
10日夕方には、富山市三熊にある県民公園・野鳥の園でも、近くの住民がクマと鉢合わせした。クマは逃げていき住民にケガはなかった。クマは体長1メートルほどの成獣とみられる。野鳥の園は少なくとも今月14日まで閉鎖するとしている。

太閤山ランドが臨時休園、その後「タヌキの可能性」
射水市の太閤山ランドでも、クマとみられる動物の目撃情報があった。10日午後9時ごろ、太閤山ランド前の県道を通ったドライバーから「50センチから60センチくらいの黒い動物が道路を横切るのを見た」との情報が寄せられた。

警察と市は11日朝から太閤山ランドの園内と周辺をパトロールし、近くの法面でクマの足跡のようなものを発見。これを受けて太閤山ランドは11日を臨時休園とし、施設は30分置きに放送を流して園内からの退避を呼びかけた。
「クマらしき動物の目撃情報がありましたので、来園されているお客様は、ご退園いただきますようお願いいたします」
しかしその後、市とクマの専門家による調査で、発見された足跡のようなものはタヌキが地面を掘ったあとである可能性が高いことがわかった。市は12日午前5時ごろから園内などをパトロールするとしており、安全が確認できれば12日は通常通り営業する予定だ。
富山県内は広い範囲でクマの目撃情報が続いており、地域住民の日常生活への影響が広がっている。目撃のたびに警察や市によるパトロールが行われているが、散歩や野外活動の際には引き続き十分な注意が必要だ。
(富山テレビ放送)
