いまだ解決への道筋が見えない中東情勢、ナフサ不足の声がさまざまな場所で高まっています。

その影響は暑い夏に欠かせない「エアコン」にも広がっています。

11日の福岡県内は朝の過ごしやすさから一転、日中は気温が上がり、太宰府市で30.8℃、久留米市で30.7℃など、各地で6月下旬から7月上旬並みの暑さとなりました。

そんな暑い日に欠かせないのが「エアコン」です。

◆記者リポート
「こちらの電器店にはエアコンがずらりと並んでいますが、このエアコンにも中東情勢悪化の影響が及んでいます。」

福岡市東区にあるこちらの電器店では、エアコンの販売から取り付けまで一貫して行っています。

例年、夏本番を迎える前のこの時期は、買い替えによる取付作業が繁忙期を迎えるはずですが…

この日、予定されていたエアコンの取り付け工事に同行すると、エアコンを取り付けるための様々な部材の不足が深刻化していました。

今、最も手に入りづらいというのが…

◆カノデンキ 有賀翔さん
「ナフサ不足の影響で入手しづらいエアコンの架台になります」

エアコンの室外機の下に設置する「架台」といわれる台。

設置しないと室外機が倒れたり、震動で室外機が擦れたりするため、無くてはならない部材ですが、1カ月ほど前からほとんど入荷しなくなったといいます。

さらに、配管などを覆うこちらの「化粧カバー」も…

◆カノデンキ 有賀翔さん
「普段だったら基本的には新しいものに替えているんですが、ナフサの影響ですべて取り替えるというのは難しい状況」

「化粧カバー」もナフサ由来で入荷までに1カ月から1カ月半かかっているといいます。

蒸し暑い梅雨を迎え健康への影響も心配されるため、購入した人の了承が得られる場合にはやむを得ず元のエアコンで使用していた古い部材を再利用することで対応しています。

しかし、この状況にさらに追い打ちをかけているのが「エアコンの2027年問題」です。

来年からエアコンの「省エネ基準」が強化され、比較的安い現在のスタンダードモデルが販売されなくなるため、駆け込みで購入する人が全国的に増えているのです。

こちらの店でも購入者は前の年の同じ時期と比べて3割ほど増えているといいますが、4月中旬ごろから需要の逼迫でエアコン自体も入荷しづらくなり「設置待ち」の顧客の表を作りました。

◆カノデンキ 有賀翔さん
「駆け込み需要で、こちらのシールが取り付けられていないお客さんです」

Q.お客さんは待っている?
「待っていただいている状態」

同じ買い替えの客でも現在のエアコンの状態を聴き取り、故障している人を優先して取り付ける対応をとっています。

◆カノデンキ 有賀翔さん
「2027年問題とナフサの影響でダブルパンチに。お客様も工事の日程が決まらない不安もあると思うので、なるべく早くこのナフサの問題を解消してほしいです」

設置に必要な部材不足に駆け込み需要。

本格的な暑さを前に悩ましい状況が続いています。

テレビ西日本
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