「私はこれまで国会で、私も、秘書も、お会いしたこともございません。名刺を交換したこともありません」
語気を強めてそう断言していた高市総理が、わずか5日後に答弁を一転させました。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、政治ジャーナリストの岩田明子氏がこの問題を解説し、「手ぎわが悪い。謝るべきところは謝るべし」と指摘しました。
■「本名かどうかも分からない人と、うちの秘書、どちらが信憑性があるか」
発端は、昨年の自民党総裁選をめぐる週刊文春の報道です。高市総理の陣営が、ほかの候補を誹謗中傷する動画の作成に関与していたと報じられました。
これに対し高市総理は国会で、動画を作成したとされる人物(”松井さん”)との関係を全面否定してきました。
「本名かどうかも分からない、その“松井さん”という人と、うちの秘書、どちらが信憑性があるかって言ったら、私は長年一緒に働いた秘書を信じます」と述べ、面識はおろか名刺交換すらないと強調していました。
■「なんで私が有料会員にならなきゃいけないんですか」 秘書に”キレれられた”と釈明
週刊文春がさらに、秘書と動画作成者がオンライン会議をしていた音声データを報じると、状況は動きます。
高市総理は秘書本人に確認を求めたと説明しましたが、その際のやり取りとして「一方的に書き立てる、ストーリーを作っているそんなところに対して、なんで私がお金払わなきゃいけないんですかと。キレられましたよ」と明かしました。
有料コンテンツの確認を拒否した秘書の言葉を引いたこの発言は、かえって疑問が深まる結果となりました。
■5日後に一転「オンライン会議に参加したことはある」
6月8日時点では「面識はない。実際に会って名刺交換もしていない。相手の所属や氏名も知らない」と答弁していた高市総理でしたが、6月10日になって答弁を翻します。
【高市総理】「秘書本人に音声を。オンライン会議に参加し、そこで国民の声を広く聞くために検討しているという企画の紹介を聞いたことはあるということでございました」
動画作成者と秘書がオンライン会議に同席していたことを認め、さらに「(秘書本人が)自分の声に似ているように思うが、内容も含めて確信は持てない」と説明したと明かしました。
■発言の変遷をどう読むか 岩田明子氏の解説
「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した政治ジャーナリストの岩田明子氏は、選挙期間や総裁選の時期は事務所が多忙を極め、「よろしくお願いします」「ありがとうございます」と対応するだけで、精いっぱいになることは理解できるとしつつも、問題が報じられた段階での対応の遅さを問題視しました。
【岩田明子氏】「ファクトとして一番大事なところは、継続的に組織だって動画を作っていたかどうか。もうここに尽きる。
この一報が出た段階で、Zoom会議をやったのか、誰と接触したのかはすぐ分かることですから、それを調べて『接点がありました』とファクトをしっかり提示をする。
そこに対して監督ができていなかったことについては、『ごめんなさい』。これで終わる話」
その上で、答弁が二転三転したことについては「手ぎわが悪い」と、初動対応の拙さを指摘しました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月11日放送)