おととい=6月9日に関西テレビが報じた、京都市伏見区の”産業廃棄物の山”。この”山”の隣の家に住む60代の男性が取材に応じ、生活に大きな影響を及ぼすその実態を語りました。
取材に応じた男性に家の中から山を見せてもらうと、まさに窓のすぐそばに山が迫っているような光景がありました。
男性は「庭から20メートルやね。もし雨が降って崩れたら…」と語り、家のすぐ近くにある産業廃棄物の山が、まさに生活を脅かしていることを訴えました。
■突如現れた産廃の山 住宅との間には塀も「所々に隙間」
京都市伏見区の住宅街に突如現れた産業廃棄物の山。
去年10月に撮影された最新の航空写真には、その姿はなく、これ以降に、急に現れたものだとみられます。
住人の男性の説明によると、産業廃棄物の山と住宅の間には金属製の塀がありますが、所々に隙間があり、庭に土砂が流れ込むこともあります。
【住人男性】「崩れて入ってきていますよね…」
さらに風が強い日には、積み上がった廃棄物が、敷地に入ってくることもあるといいます。
【住人男性】「変なものも捨ててあるというようなことで。孫が小さいですから、外で遊ばせるのも怖いですし。やっぱりそういう環境に小さい子供たちを置いておくっていうことが…考えさせられますよね」
■最も困っている「騒音」 廃棄物を砕く音が朝から晩まで続くことも
そして、最も困っているというのが騒音です。
重機が廃棄物を砕く音が、朝から晩まで続くこともあり、工事をしていない日でも、廃棄物が転がり落ち塀に当たると、大きな音が響きます。
また、トラックが近くを通ったり、重機が動いたりしていると、家の中が揺れることもあるということです。
【住人の男性】「明らかに重機の音」
(Q.どれくらいの音?)
【住人の男性】「すごいですよそりゃ。ええ加減にしてほしい。なくなってほしいけど、無くすための作業で一日中重機動かして…と考えたら、また怖いね」
■業者は「半年かけて撤去する」計画書を提出も…「逆に増える」
京都市によると、宇治市内の業者が解体工事で出た産業廃棄物をこの場所に保管するとして2年前に届け出をしたということですが、現在積み上げられた廃棄物は、届け出られた量を明らかに超えています。
ことし3月には、市に対して「半年かけて撤去する」という計画書が提出されましたが、廃棄物は減らず逆に増えたということです。
取材班は、おととい(9日)当該の業者を訪ねましたが、応答はなく、さらにきょう・11日も電話で取材を試みましたが、電話には誰も出ず、話を聞くことはできませんでした。
京都市は状況が改善しなければ、行政代執行に踏み切る可能性もあるとしています。
■菊地幸夫弁護士「行政は早めに動いてもらいたい」
菊地幸夫弁護士は「こういった放置された産業廃棄物を業者が自主的に撤去するということはほとんどない」と指摘。
周辺に住む人たちは不安に感じるだろうと述べ、「京都市が代執行の可能性を言うのならば、犠牲が出てから『やればよかった』というのではなく、早めに動いてもらいたい」と訴えました。
(関西テレビ「newsランナー」2026年6月11日放送)