東北南部はそろそろ梅雨入りの季節。そうなると欠かせないのが傘。いま、この傘にもある懸念が近づいている。
■人気集める晴雨兼用傘
近づく梅雨の足音を前ににぎわいを見せているのが…雨具の販売が本格的に始まった福島県郡山市の百貨店。最近は梅雨の前後に厳しい日差しもあることからUVカット加工の晴れ・雨兼用で使える傘が、人気を集めている。そのほかにも、レインコートや防水の靴など色や形も様々ある。
うすい百貨店の興治沙緒里さんは「(雨でも)その中でもおしゃれはしたいっていう方は非常に多いと思いますので、そういった部分ではデザイン性も富んだものが多いかなと思いますね」と話す。
■ナフサ不足が傘にも影響
ところでこの「傘」、いま心配なのが中東情勢の緊迫化による「ナフサ」不足だ。
SOMPOインスティチュート・プラス上級研究員の小池理人さんは「持ち手の部分から雨を防ぐビニールの部分までかなりの部分が石油製品で占められていますので、ナフサ不足の影響、かなり大きくを受ける商品だと思います」という。
■ナフサ価格に傘の価格も連動
「ナフサ」は、原油を精製して作られる石油製品の一種で、衣料品やポリ袋など様々な製品に加工されるが、ビニール傘もそのひとつだ。
2020年を基準にナフサと傘の価格の推移を見てみると、ナフサ価格を追うように傘価格が上がっている。
SOMPOインスティチュートの小池さんは「ナフサ不足もありますし、それ以外でも人件費の上昇でしたり輸送費の上昇といったものもありますので、値上げしやすい商材として傘というものが出てくるので、気軽に買えるものではなくなると考えています」と話す。
ダイユーエイトによると、ビニール傘の価格の上昇はまだ見られないということだが、天気も経済も落ち着かない季節がはじまりそうだ。
※動画内の画像:PIXTA