佐賀市川副町で、今は珍しいカイコの飼育と生糸づくりが行われています。
「手織りに適うものはない」。飼育を続ける女性は、昔ながらの技術を次の世代にも伝えています。
【村上ふみ子さん】
「どれだけ技術が進んでも手織りや手作りに敵うものはないと思う。私もやってみたいという人が出てくれたら一番うれしい」
佐賀市川副町の村上ふみ子さんは20年以上前から毎年、カイコの飼育や生糸作りを行っています。
今年は200頭を飼育。
クワの葉を毎日食べたカイコが糸を吐き、5月中旬から今月3日にかけて純白の繭を作りました。
10日は、佐賀大学で織物などを学ぶ学生が繭から糸を紡ぐ作業を体験しました。
【岩部】
「お湯で温められた繭からどんどん生糸が取れていきます」
カイコを育て、糸をとる養蚕は、県内でも非常に珍しい光景になっています。
以前は、この糸を使ってマフラーやストールなどを作っていた村上さん。
カイコの飼育に手がかかることからいまは5分の1ほどに頭数を減らし伝統の継承のために生糸を紡いでいるということです。
【佐賀大学芸術地域デザイン学部4年 松岡真矢さん】
「古い織物などをいかにして修復して未来に託していくかということを今学んでいる。絹はこういうものに強いとかこういう状態に弱いということが体感として分かっているので(今後に)役立てることができるのではないかと」
【佐賀大学芸術地域デザイン学部4年 高田菜摘さん】
「幼虫が回って糸を紡いでいく様子を見ながら今度は自分たちで回して糸を紡ぐことでこうやってちゃんと生糸になっていくんだなと過程が見られたのはとても素晴らしいことだなと思う」