お弁当のレシピなどを紹介するSNSアカウントから副業で儲かるノウハウがあると紹介され、情報商材を買ってしまう被害が多発しています。

実は、このアカウントは転売されたものできょう=10日、インフルエンサーに成りすまして情報商材を販売した詐欺容疑で、会社役員ら41人が逮捕されました。

■被害者は約2300人にものぼるか

詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪市の会社役員、松村真吾容疑者(29)と松村容疑者の会社の従業員など男女40人です。

松村容疑者と従業員らは、フォロワー数の多いSNSアカウントのインフルエンサーに成りすまし、「スクールを受講すれば高額な収益を生み出せる」などと言って、大阪府内に住む50代の女性など3人に情報商材を販売し、現金およそ86万円をだまし取った疑いがもたれています。

【容疑者の拠点が入るビルで働く人】「パソコンで何か作業をしていて、声とかも聞こえなかった。(従業員は)若い男の子と女の子がメインだったと思います」

このグループによる被害者は他にも、去年1年間だけで、およそ2300人いるとみられ、被害総額はおよそ6億5000万円にのぼるということです。

■成りすましの手口とは...

どうやって多くの人が騙されたのか…成りすましの手口はこうです。

騙された人たちは、もともとお弁当のレシピなどを紹介するSNSの人気アカウントをフォローしていました。

しかし、このアカウントを所有していた、インフルエンサーがアカウントを業者に売却。その後、この業者がアカウントを松村容疑者に売却します。

アカウントを手に入れた松村容疑者は、インフルエンサーに成りすまして「アフィリエイト・広告収入で高額な利益を生み出している」などとSNSに投稿したとみられます。

その投稿を信じた人が、アカウントを通じて儲かるノウハウ・情報商材を買ってしまったのです。

松村容疑者らの認否は明らかにされていませんが、警察は、グループの実態解明を進めています。

■押収されたPCやスマホは1000点ほど

取材にあたる大阪府警担当・若林悠人記者の解説です。

【若林悠人記者】
大阪府警はきのう=9日、グループが拠点としていた吹田市のビルだけでなく、府内の複数の拠点で捜索を行ったということです。今回の摘発は大がかりなもので、複数の警察署の捜査員が捜査に参加したということです。

拠点とみられる部屋を見たことがあるという人に話を聞いたところ、「部屋にパソコンがいっぱい置いてあるのを見た。中には30人くらい人がいたと思う」などと話していました。

実際に警察は、パソコンやスマートフォンなどを押収していますが、その数は、1000点ほどに上るということです。

■匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」か

この41人のグループの実態ですが、警察は、それぞれに役割があったとみています。

インフルエンサーに成りすまして副業収入で稼げるとうたってフォロワーに商材を売っていたとみられますが、その商材のデータを送る担当、フォロワーから質問があった時に、受け答えする担当などがあったとみられます。

警察は組織的な関与が疑われることから、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による事件の疑いもあるとみて捜査を進めています。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年6月10日放送)

関西テレビ
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