立体的な形が特徴で大人から子どもまで大人気の「ボンボンドロップシール」。
その偽物を販売目的で所持した疑いで大阪府内のシールショップの従業員の女が逮捕された。
関西テレビは摘発前の店を独自取材。
店の関係者は「正規品ではなく、中国から取り寄せた“オリジナル商品”を販売している」と話し、「本物とは言っていない」ため違法性の認識はないと身勝手な主張も。
シールブームの“光と影”…その実態を取材した。
■人気の「ボンドロ」品薄状態が続く
10日、大阪府警が家宅捜索に入ったのは、大阪府大東市にあるシールショップ「5匹のこぶた」。
この店の従業員の女(42)が、偽物の「ボンボンドロップシール」などを販売目的で所持した疑いで、現行犯逮捕された。
警察によると、ぷっくりした形が特徴的で“シールブーム”の火付け役とされる「ボンボンドロップシール」。大人から子供まで大人気のシールは通称「ボンドロ」とも呼ばれ、品薄状態が続いている。
しかし、このシールをめぐっては、偽物が横行。ことし4月には、大阪・梅田にあったカードショップの経営者が偽物を販売目的で所持した疑いで逮捕され、略式命令を受けている。

■『ボンボン』ではなく『ポンポン』、『才』が「オ」に…
取材班は先月、今回摘発された店を取材していた。
店内に並ぶ大量のシール。中には、説明書きがすべて中国語のものもあった。
店で売られていたシールを正規品と比べてみると…
記者リポート:裏を見てみますと、本物の方は『ボンボンドロップシール』と書かれていますが、偽物の方よく見てみると『ポンポンドロップシール』と書いてあります。
『ボンボン』ではなく『ポンポン』と書いてあるものや、対象年齢の『才』の字がカタカナの『オ』になっているもの。さらに印刷のズレや材質など、正規品とは大きな違いが。

■正規品ではなく、中国から取り寄せた“オリジナル商品”を販売していると主張
本物そっくりなシールを販売していることについて店側に問い合わせると…
摘発された店の関係者:中国のオリジナル商品のぷっくりシールとかはたくさん置いてるんですけど、ボンボンドロップという名称のものはおいてないですね。
(Q:ボンボンドロップシールと書かれているものはない?)
摘発された店の関係者:書いてるんですけど、中国からのお取り寄せになるので、中国のオリジナル商品になるので、正規品ではないです。
(Q:商標登録がされていないもの?)
摘発された店の関係者:そうです。
正規品ではなく、中国から取り寄せた“オリジナル商品”を販売していると主張。一体どこから仕入れたのか?
摘発された店の関係者:中国の方が直接工場で買い付けしたものをお取り寄せしている形です。
(Q:どこで知り合った?)
摘発された店の関係者:TikTokですね。配信で販売している方が中国多いですね。いまは3、4店舗から仕入れていて、安いところで一枚190円ぐらい。
SNSで知り合った業者から仕入れ、店で販売しているという。

■違法性の認識は「ない」と開き直り…
違法性の認識はあるのか聞いてみると、こう開き直った。
(Q:違法という認識は?)
摘発された店の関係者:ないですね。本物とは言っていないので。お客様に本物ですかと聞かれても、コピーですと伝えている。(客は)ほしいと思って買っていくので。
(Q:だましている感覚はない?)
摘発された店の関係者:はい。
本物ではないことを明らかにして販売しているので、「違法性はない」と主張。

■「偽物とわかって販売していました」容疑者の女は容疑を認めているという
そんななか、10日朝、いつも通り店の開店準備を行う蓑輪容疑者。しかし、その30分後…
記者リポート:午前10時半です。捜査員とみられる人たちが店の中に入っていきました。
警察は、商標法違反の疑いで従業員の女(42)を現行犯逮捕。
さらに、店内にあったシールなど、段ボール箱およそ60個分を押収した。
警察によると、ことし1月「偽物のボンボンドロップシールが売られている」と通報があり、事件が発覚したということだ。
調べに対し「偽物とわかって販売していました」と容疑を認めている女。
警察は入手経路などを詳しく調べている。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年6月10日放送)

