北陸自動車道で2人が大型トラックにはねられ死亡した事故で、警察がトラックの中から酒の缶などを押収したことが新たに分かりました。酒気帯び運転の疑いなどで逮捕された運転手の男は飲酒を認めていて、警察が危険運転致死容疑の適用を視野に捜査しています。

工事撤去中の2人に衝突
福島県の運送会社の社員・根本宏一容疑者(56)は、今月5日に酒を飲んだ状態で富山県魚津市の北陸自動車道を新潟方面に走行中、道路工事を終えて撤去作業をしていた男性2人に衝突。
富山市の長森清さん(57)と立山町の土肥純樹さん(36)の2人を死亡させたとして、過失運転致死と酒気帯び運転の疑いで逮捕・送検されました。
トラック内から酒の缶を押収、アルコール濃度は基準値を上回る

その後の捜査関係者への取材で、警察がトラックの中から酒の缶などを事故の証拠品として押収したことが新たに分かりました。
根本容疑者は飲酒したことを認める一方、「酔っていなかった」と話し、容疑を一部否認しています。
捜査関係者によりますと、検出されたアルコール濃度は基準値である呼気1リットルあたり0.15ミリグラムをわずかに超えるような値ではなかったということです。
現場にはブレーキ痕
根本容疑者は会社所有のトラックを1人で運転し、愛知県から宮城県までベニヤ板を運んでいて、運転していたトラックは製造からそれほど経っていない新しい車両だったとみられます。
また、現場にはトラックによるものと見られるブレーキ痕が残っていたということです。
根本容疑者が勤める福島県の斎藤運輸によりますと、当日の点呼では、体調に問題なく、酒を飲んでいる様子もなかったということです。
そのうえで、斎藤運輸は「重大な事故を発生させてしまい、深くお詫び申し上げます。調査に全面的に協力するとともに、事実関係の把握に努めてまいります」とのコメントを発表しています。

警察は危険運転致死容疑の適用も視野に、慎重に調べを進めています。
(富山テレビ放送)
