能登半島地震で被災し、閉店を余儀なくされた氷見の老舗食堂が、8日に新たな地で再スタートを切りました。
再スタートしたのは、地震で被災するまで70年以上に渡り富山県氷見市の中央町でたくさんの地元の人に愛されてきた老舗食堂「よしだや」です。
8日およそ2キロメートル離れた氷見市役所のすぐそば氷見市鞍川で「よしだや食堂緑風亭」と名前も新たにオープンしました。
*よしだや食堂緑風亭 吉田和広店主
「準備している間もみなさんから「いつから始めるのと」聞かれたので、期待にこたえたいなと思って」
老舗食堂「よしだや」は2年前の1月、能登半島地震で被災し、店舗兼住宅は半壊。建て直しは難しく、公費解体の対象となりました。
先月、閉店イベントも行われ氷見市中央町での76年の歴史に幕を下ろしました。
午前8時、オープン準備がスタート。先代から引継ぎ、改良してきた出汁やテイクアウト用のお弁当の準備を行います。店内には着物が飾られ、大きな存在感を放っていました。
*店主の妻 吉田藤代さん
「私が嫁いできたときの着物です。ウン十年前の、よしだやに嫁いだときにたくさんの人が見守ってくれたので、色々あったけどおかげさまでこのように過ごさせていただいててみなさんも幸せになっていただきたいと思い飾った」
新店舗は元々住宅として使われていた建物を購入。地元業者など多くの人の協力のもと改装を行い完成させました。
再スタートの開店、午前10時を迎えました。以前からの常連客が次々と来店します。
新店舗では今まで定番だったかつ丼やオムライスなどのメニューを引き続き採用。長年、店を支えてきた店主のお母さんやよいさんもこれまで通り調理を担当です。
*店主の母 吉田やよいさん
「無事にここまでこれて皆さんのおかげだと思います。本当に大変でした。今日を迎えられて本当にうれしいです」
*常連客は
「5歳のころから通って65年通っている味は全部知っている。死ぬまでくる」
*常連客は
「うちらの子供もここの味で育ったソウルフードです」
震災を経て、新たな一歩を踏み出したよしだや食堂緑風亭。老舗の歴史を守り続けていく決意です。
「満点だこれは」
*よしだや食堂 緑風亭吉田和広店主
「災害にあって再出発という形で新しいお店をオープンしたみなさんの期待にこたえられるいい店にしていきたい」