北海道演劇界で長年活躍した演劇人・斎藤歩さんの一周忌に寄せる追悼公演として、「メリーさんの羊」と「斎藤歩を爪弾く すすきの育ちの憂哀歌(ブルース)」が札幌・シアターZOOで開催されます。斎藤歩さんは北海道演劇界を代表する演劇人で、多くの人々に愛され、2025年6月11日に他界しました。

 まず、6月10日(水)から14日(日)まで上演される「メリーさんの羊」は、斎藤さんが亡くなった翌日、長年にわたり共に芝居をつくってきた山野久治さんが「芝居やらなくちゃな」と言ったことをきっかけに企画されました。一周忌にあたるこの時期、斎藤さんが数々の芝居を演じてきた「シアターZOO」を空けておきたくないとの思いがあったといいます。

 「二人の男がお茶を飲みながら、噛み合わないような会話の中で、それぞれの過去が明らかになっていく」という内容で、横尾寛さん(平和の鳩)、川崎勇人さん(劇団東京乾電池)、西田薫さんが出演します。当初は山野さん自身の出演が予定されていましたが、急病のため降板し、川崎勇人さんが代わって出演します。日本現代演劇の第一人者である別役実さんの名作戯曲を、5日間にわたり上演します。

 もう一作品は、6月11日(木)と14日(日)の2回のみ開催される「斎藤歩を爪弾く すすきの育ちの憂哀歌(ブルース)」です。斎藤さんが情報誌「O.tone」に連載していたエッセイをもとにした作品です。1990年代の薄野の暮らしぶりや生き方が垣間見える文章を、西田さんが朗読し、山木将平さんが生演奏で彩ります。

 西田さんは「昨年亡くなる前に、私が開催したワークショップのテキストとしてこれを使いたいと相談したところ、ものすごく喜んでくれた。これを私が読んで、聴いてもらえたら、また喜んでくれるかなというのも大きい」と企画の理由を語りました。そして「来てくださったみなさんと、歩のことをじっくり思いながらこの『シアターZOO』という空間で過ごせたらと思います」と舞台への思いを寄せました。

 なお、「斎藤歩を爪弾く すすきの育ちの憂哀歌(ブルース)」は、14日(日)公演のチケットが完売しています。

北海道文化放送
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