中東情勢の悪化による「ごみ袋」への影響です。原料となるナフサの供給不安定が続き、長野県内でも自治体指定のごみ袋の値上げの動きが出ているほか、買い占めによる品薄も発生しているとみられています。こうした状況の中、それぞれの自治体が対応に追われています。

長野市は家庭のごみ出しについて、6月8日から7月31日まで、緊急措置を行うと発表しました。

長野市 生活環境課・松本直樹課長補佐:
「ごみ指定袋の弾力的運用で、可燃ごみと不燃ごみの袋をどちらでも使っていただけるように」

中東情勢の悪化でごみ袋の原料となるナフサの供給が不安定化。

長野市によりますと、十分な製造量は確保しているものの、買い占めの動きも広がり、一部店頭で、入手が困難になっている場合もあるといいます。

こうした状況を踏まえ、今回発表した措置は2つ。

1つは、可燃ごみの袋で不燃ごみの排出を可能にし、逆に、不燃ごみの袋で可燃ごみの排出も可能とします。

もう1つは、指定外の袋を使ったごみの排出です。

この場合、可燃ごみと不燃ごみについては、40Lまでの袋に、「粗大ごみシール」を貼ることが条件に。

資源プラスチックの場合は、30Lまでの袋に「プラ」と記載することが条件です。

いずれも、ごみ出しのルールはこれまで通りで、あくまで、指定の袋が購入できない場合の措置となります。

長野市 生活環境課・松本直樹課長補佐:
「不安になって多く買う方もいると思うが、冷静な対応をいただいた上で、今回の緊急措置を必要であれば取っていただいて、対応いただければと思う」

品薄や品切れは須坂市でも―。

(記者リポート)
「須坂市の量販店では、先週から今週にかけ入荷が8割減ったプラスチックが売り切れてしまっています。残る可燃ごみの袋も購入制限が設定されています」

綿半スーパーセンター須坂店では、5月末からごみ袋の入荷が著しく滞る状態になったといいます。

買い物客:
「ごみ袋に関しても、プラスチックに関しても(ナフサ供給を)早く解決してほしいです」

品薄は市内の他の販売店舗でも相次いでいて、市は、6月末まで指定ごみ袋以外の袋でもごみを出せる臨時措置を実施しています。


ごみ袋をめぐっては、「品薄」だけでなく「ナフサ」の高騰を受け全国で値上げの動きが広がっています。

県北部の木島平村。

飯山市と共通で、燃えるごみと燃えないごみの大小4種類を指定ごみ袋として扱っています。

この販売価格が、6月から変わりそうです。

木島平村 建設課環境整備係・湯本邦浩係長:
「5月の連休明けごろに3割程度金額が上がると正式に卸売業者から連絡があった。値上げについては、6月1日から各小売店舗それぞれ入荷次第、金額が改定されていく状況」

村によりますと、業者から卸売価格を3割ほど値上げするとの連絡があったということです。

取り扱う店舗によって販売価格は異なりますが、6月入荷分から店頭でもそれぞれ3割ほど値上げされるということです。

村民:
「毎日使うものだから、(値段が)上がるというのは大変なことだと思います。困ります」
「その情報(ごみ袋の値上げ)を聞いて、またお店に行ってあれば買ったりとかしている」


小諸市では―。

小諸市・小泉俊博市長:
「毎日、ごみが出る中で、(値上げは)市民生活に直結する」

業者から卸売価格が50%近く値上がりする見通しとの連絡を受けたという小諸市。

そこで、卸売価格の上昇分を負担し、値上げを抑えるための経費として約1100万円を補正予算案に盛り込むことを決めました。

小諸市・小泉俊博市長:
「市民生活が非常に厳しくなっている。市で負担して、値上げは当面見送るように、なんとか苦難を乗り越えていきたい」

「ごみ袋」の値上げや品薄、どこまで広がるのでしょうか。

NBSが県内19市に価格について電話取材したところ、岡谷市が「一部の店で値上げをしている」、飯山市が「値上げの予定がある」としました。

上田市、佐久市、小諸市、東御市では予算や国の交付金を活用し値上げは行わない予定ということです。

そのほかの市は販売価格はそれぞれの小売店が判断するため「把握できていない」としています。

店頭での販売状況については長野市をはじめ14の市で、「品薄が起きている」とのことでした。

品薄となっていても業者からの供給量は変わっていないとする自治体が多く、「買い占め」が要因のひとつとみられます。

過度な反応は控え、冷静に対応することが求められています。

長野放送
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