ナフサの供給不安で食品の包装資材や保冷袋などの品薄、値上げが相次ぐ中、長野市のおやき店は、保冷袋を持参すればおやきを1個サービスしている。長野県安曇野市のいもスイーツ専門店も、容器を持参すれば値引きするキャンペーンを続けている。

「保冷袋」持参でおやき1個サービス

長野市のおやき店「いろは堂」が手がける「おやきファーム」。

店頭では焼きおやきと冷凍おやきを8種類ずつ販売している。

4月中旬からあるサービスを始めた。

OYAKI FARM(長野市)
OYAKI FARM(長野市)
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(記者リポート)
「こちらのおやき店。購入の際に保冷バッグを持参すると―」

店員:
「保冷バッグを持参してくれたので今、おやきを1つサービスさせていただいています」

保冷袋を持参するとおやき1個を無料で提供している。

「ナフサ不安」保冷袋が入手困難に

サービスの背景にあるのは、中東情勢の混迷に由来する、「ナフサの供給不安」だ。

店では、冷凍のおやきを購入した客に、無料の保冷袋を配布しているほか、保冷能力の高い有料の保冷袋も販売している。

どちらも「ナフサ」を原料とするポリエチレン製で、現在、入手が困難になっているという。

いろは堂 取締役・伊藤友香さん:
「ナフサ不足というところで、メーカーから『入荷が9月以降、不透明な状態』と聞いている」

ナフサを原料とするポリエチレン製の保冷袋
ナフサを原料とするポリエチレン製の保冷袋

高速道路のインターから近く、観光客の利用も多い「おやきファーム」。

お土産として冷凍おやきを買う人が多く、これからの時期は、保冷袋が欠かせない。

実際、2025年の6月〜9月は無料の保冷袋だけで7500枚ほどを配布していて、2026年もこのペースで保冷袋を配布すると、7月末で在庫がなくなる計算だ。

「持参サービス」で配布枚数が1/5に

入荷も滞る中、保冷袋の在庫を何とか確保していこうと始めたのが、保冷袋の持参サービスだ。

店員:
「こちらは1時間弱くらい、こちらは保冷力ないんですけど、お選びいただくとおやきサービスで付くんですよ」

サービスの効果か、2025年の5月に1950枚配布した保冷袋が5月は350枚でとどまったということだ。

客:
「とても大事なことだと思うけど、きょうは置いてきちゃってなくて残念です。知っていれば持ってきたと思います」
「ナフサ不足じゃなくても簡素化はとてもいいことだと思います」

保冷袋の持参サービスを客に説明
保冷袋の持参サービスを客に説明

保冷袋は仕入れ価格も高騰していて、すでに前年から3割ほど上がっているという。

店では、引き続き、保冷袋の持参を呼びかけることにしている。

いろは堂伊藤友香取締役:
「解決してほしいことが第一ではあるが、企業としてどこまでできるかと、お客さまのご要望を見極めながらいろんなことに取り組んでいきたい」

スイーツ店も容器持参で“値引き”

店員:
「容器持参いただいたのでお会計30円引きになります」

安曇野市のさつまいもスイーツ専門店「おいも日和」も2026年4月から、容器持参で値引きをするキャンペーンを行っている。

おいも日和(安曇野市)
おいも日和(安曇野市)

2カ月ほどたったが、プラスチック容器の供給が不安定な状況は変わらず、入荷の遅れも出ていて、今もキャンペーンを続けている。

地元の客を中心に一定の利用があるが、引き続き、周知を図りながら、容器持参の動きを広げていきたいとしている。

長野放送
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