続いては特集です。
串間市でイルカによるものと見られる漁業への被害が出ています。
海域に定住するタイプのイルカと見られ、漁業者を悩ませています。
串間市の志布志湾で泳ぐイルカの群れ。
この野生のイルカにいま、漁業者は頭を悩ませています。
串間市で小型の定置網漁をする漁師は、3年ほど前からこの海でよくイルカを見るようになりました。
網を破られるなど被害を受け去年は水揚げが半分ほどに減りました。
(定置網漁をする漁師)
「これに魚がさして、それを外から食べに来るんだろな。初めのころは(穴が)大きかったよ。最近になって穴が小さくなった。やっぱ学習するんだろうか。ちょっとかじっていくとか。どうしようもできないよね。破られるのを覚悟でどうしようもないね、これはね」
養殖業にも被害が出ています。
カンパチやハマチを養殖するマルエイ水産はおととし、ハマチおよそ1万6000匹が被害に遭い、損失額はおよそ2500万円に上りました。
養殖いけすに化学繊維の網を使用していたため、網の目を広げられ、魚を引き抜いて食べたとみられます。
金網のいけすに変更するとその後は被害は少なくなりました。
(マルエイ水産 大野隆由代表)
「どうしてもイルカが入ってくると魚は驚いてエサを食べなくなります。つまり事業効率が悪くなるという点ですね。そこがひとつ被害というか(今も)影響がでているということですね。我々も自然の恵みの中で仕事をさせていただいているので、イルカも一緒に共生して、お互いに何も害のないような共生できるような方向にもっていく必要があると思います」
イルカやクジラに詳しい宮崎大学の西田伸教授によると、このイルカは海域に定住する習性を持つミナミハンドウイルカとみられます。
漁業に影響が出る中、串間の海でイルカとの共生へ‥模索が続きます。