気象庁によると、台風6号はきょう=3日、午後2時現在、房総半島の南約100キロを東北東方向に時速45キロで進んでいます。
中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速25mメートル、最大瞬間風速35メートルで、東北から近畿にかけて広く強風域に入っています。
3日放送の「旬感LIVE とれたてっ!」では片平敦気象予報士が最新の進路予想と注意点を詳しく解説しました。
■「台風の形じゃなくなってきてるのに、風の範囲はむしろ広がっている」
片平敦気象予報士は現在の台風について、「中心気圧はだんだん数字が大きくなって、台風としては弱まってきているのにサイズが大きくなっている」と説明しました。
これは台風が温帯低気圧へ移行しつつある過程で起こる現象で、「台風が温帯低気圧に変わると、むしろ風の範囲が広がることがある」と述べています。
強風域が東北から近畿まで広がっていることも、このパターンによるものです。
■3日深夜には茨城・福島沖へ 4日正午には温帯低気圧に
台風6号はこのあと北東方向へ進み、あす=4日、午前0時には茨城県・福島県の沖合に達する見込みです。
その後、4日正午ごろまでには温帯低気圧へと変わり、「台風としての姿はもう4日にはなくなってくる」と片平気象予報士は見通しを示しました。
ただし、台風が弱まっても油断は禁物です。
風向きの変化にも注意が必要で、片平気象予報士は「東側に山がある地域は東風のときは風よけになっていても、北風に変わると風よけにならなくなり、風が強く吹くことも十分あり得る」と指摘しています。
■三重・尾鷲市では24時間で515ミリ 「1カ月分の雨が1日で」
3日、正午までの24時間降水量は、三重県尾鷲市で515.5ミリ、宮川で413.0ミリ、伊豆半島の天城山で381.0ミリに達しています。
【片平敦気象予報士】「尾鷲はもともと雨の多い地域だが、その地域でも通常1カ月かけて400ミリ程度降るところ、1日で500mmを超えた。1カ月分の雨が1日で降ってしまった」
「1回の雨でひと月分の雨が降ると、災害が起きてもおかしくない目安になる」とも述べており、まさに今回がその状況にあたるとしています。
■「少しの雨でも土砂崩れの可能性」 地盤の緩みに引き続き警戒を
これだけの雨が降った後、地盤の緩みはどの程度続くのでしょうか?
片平気象予報士は「梅雨がこれからやってきますので、地面の水はだんだん抜けてはいきますが、あまり近いタイミングで雨が降ると、少しの雨でも危険性が高まるおそれがある」と警告しています。
気象庁の提供する防災情報「キキクル(危険度分布)」では、三重県を中心に黄色表示(注意)が継続中です。
■東京・品川区と大田区に「レベル4」危険警報が発表中
3日、午後1時37分現在、東京都品川区には大雨危険情報「レベル4」が発表されており、低い場所の浸水への警戒が呼びかけられています。
品川区・大田区にはレベル4の土砂災害危険警報も継続中で、崖や斜面の近くには近づかないよう求められています。
また、沿岸部を中心に暴風警報・波浪警報も発表されています。
片平気象予報士は「警報は徐々に解除される方向にあるが、まだまだ危ない」と述べており、引き続き公式情報への注意を促しています。
■「帰宅時間帯は危ない場所に近づかないように」 川の水位にも注意
雨のピークはいつ過ぎるのでしょうか。
片平気象予報士によると、台風が東へ進むにつれて雨雲も東へ離れ、午後6時ごろには多くの地域で雨が落ち着く見通しです。
ただし、現時点でも台風の北側・東側にあたる福島県・茨城県・千葉県周辺では発達した雨雲が残っており、強い雨が続いているところがあります。
川については特に注意が必要です。
【片平気象予報士】「大きい川ほど、上流の水がどんどん集まって下流に流れていくのに時間がかかる。雨が止んだあとも下流域では水位が上がり続けることがある」
気象台や地元自治体が出す避難情報がなくなるまでは、無理をしないよう求めています。
■梅雨前線と台風の”合わせ技” 今後も大雨のおそれ
4日は台風一過で関東では晴れ間が広がる見込みです。
一方、西日本では梅雨前線が西から伸びてきて、再び雨の降り出すところが多くなる見通しです。
今後の台風発生についても、片平気象予報士は「気温が高い状況が続きそうで、台風の力の源は日本の周りにいっぱいある。梅雨前線がある中に台風が来ると、雨量がむしろ多くなることも十分あり得る」として、今後も警戒を怠らないよう呼びかけています。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月3日放送)