度重なる豪雨で全壊した舟形町のアユのヤナ場で、シーズンインを前にヤナをイチから作り直す工事が始まった。県や漁協の支援に頼らず、ヤナ主が私費を投じて行っている。

(工事現場)
「あっちあっち! もっと、あっち側」

アユを捕まえる最上小国川のヤナ場の1つ「長者原ヤナ場」。
2年続けて全てが流された場所に、土台となる鉄骨を沈める作業が行われた。

(長者原ヤナ場ヤナ主・吉田他人男さん)
「アユの遡上前に設置を終えないと…。ここまで来られて良かった。去年は“落ちアユ漁”の一番いい時に漁ができなかったから」

産卵のため川を下るアユをヤナ場に誘い込み捕まえる「落ちアユ漁」。
アユの習性を生かした伝統の漁だが、2024年は“7月豪雨”で崩壊。

激甚災害に指定されたことで、補助金で復旧することができたが、2025年9月、再び大雨が襲いヤナ場は全壊。
落ちアユ漁が始まる矢先だったため修復を断念し、漁が全く出来なかった。

復旧工事は5月25日から始まり、土台となる鉄骨を川に固定する作業は6月2日までに終えた。
この上に、木の板を張りめぐらせれば完成だが、今回の復旧工事は吉田さんが私費を投じて行っている。

(長者原ヤナ場ヤナ主・吉田他人男さん)
「総事業費300万円。鉄骨も何もかもが高い。毎日死ぬ思い。鉄骨設置まで寝られなかったが、きょうからはうんと寝られる。またアユが落ち始めたら取材に来てください」

最上小国川では7月、アユ釣りが解禁され、その後「落ちアユ漁」が始まる。
それまでにはヤナ場を完成させ、2年ぶりの漁を復活させたいと意気込む吉田さん。
「今年こそは」の願いを胸に作業は8月上旬まで続く。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。