中東情勢によるナフサの供給不安の影響で、全国各地で今、ナフサを原料とする指定のごみ袋がないといった声が上がっています。

ごみを減らすなどの目的で家庭ごみの有料化を行っている自治体では、指定のごみ袋を用いています。
この有料の指定ごみ袋には、その価格の一部にごみ処理の手数料が上乗せされています。

導入する自治体では指定ごみ袋ではないと収集されないといったことになるんですが、環境省によりますと全国の約8割の市区町村で導入されています。

そこで、29日のどうなの?は「クレームや転売も?消えた指定ごみ袋」について見ていきます。

安宅晃樹キャスター:
千葉・市原市のあるスーパーを取材しますと、こんなトラブルがあったようなんです。指定ごみ袋の入荷が滞って在庫切れを防ぐために、一家族1点限りと購入制限をしたところ、「もう1点買えないのか」といった不満の声が聞かれたりですとか、一時的に棚から品切れになったことで「何でないんだよ」と客から怒鳴られたりしたということです。このスーパーでは、入荷はゴールデンウィーク明けが最後。3週間ほど前が最後となっていて、業者からは6月には発送できるかもといわれていて今、売り切れ間近の状態だというんです。

榎並大二郎キャスター:
怒鳴っちゃいけないと思いますが、ただ、生活に欠かせないものがないとなると不安になる気持ちは分かりますよね。

安宅晃樹キャスター:
その指定ごみ袋、どれくらい品薄なんでしょうか。指定ごみ袋の不足を受けましてホームページなどで対応を公表している関東の自治体は「イット!」で調べた限りでも、茨城・龍ケ崎市や群馬・伊勢崎市、また千葉・船橋市などあったわけです。今、紹介している自治体では、いずれも指定のごみ袋以外でもごみを捨てられるといった臨時措置を行っていて、指定ごみ袋の買いだめを控えるように呼びかけています。

実際に千葉・船橋市について見ていきますと、28日の時点で船橋駅周辺の6つのスーパーではサイズによっては品切れのものもありました。また、他のあるスーパーでは入荷不安定のお知らせの貼り紙も出ていました。

遠藤玲子キャスター:
お米の時もそうですけど、スーパーに行ってやっぱり棚が空っぽだったり貼り紙があると、どうしても不安になって買わなきゃっていう気持ちになるのも分かりますよね。私、友達が船橋に住んでいて、聞いてみたらどうやら指定ごみ袋じゃなくても、今は臨時措置としていいということを知らなかったそうなんですね。なので、知らない方も多いかもしれないので、自治体のホームページ自ら確認するのも大事かもしれないですね。

安宅晃樹キャスター:
知らない人がいるという状況もあってか、船橋市の指定ごみ袋を巡って、あるフリマサイトでは高額出品している様子も見られたんです。まず、船橋市の指定ごみ袋の大きさは主に3種類あるんですが、「イット!」が調べたところ10枚入りの販売価格、例えば20リットルですと幅はあるんですが108円から152円くらい、30リットルでは141円から189円、45リットルは174円から238円となっているんですがフリマサイトで、いくらで出品されていたんでしょうか。30リットル10枚入りが7000円以上と。30倍以上の価格で出品されていたんです。

石渡花菜キャスター:
30倍以上の価格は驚きですし、これは金額が大きいケースの例なのかなとも思うんですが、転売っていうのは実際に広がっているんですか。

安宅晃樹キャスター:
先ほど紹介した指定ごみのごみ袋が品薄の自治体のところなんですが、やはり各自治体でフリマサイトで、高額で出品されているという様子がありました。こうした指定ごみ袋が品薄になったことで、本当にさまざまなところに問題が波及している訳ですが、最初に紹介した市原市のスーパーでは半透明のごみ袋も入荷する予定なんですね。なんですが、流通の段階で値段が上がってきているという状況もあって今後、仕入れるごみ袋については、やはり販売価格を上げざるを得ないというような声も聞かれました。

山崎夕貴キャスター:
これはナフサ全体にいえることかもしれませんが、全体量確保できているといっても、このように価格がじわじわと上がってくるとやっぱり生活に影響が出てきますよね。

安宅晃樹キャスター:
そうした国民の不安もあると思いますがこの状況、政府はどう見ているんでしょうか。「イット!」は29日石原環境大臣に質問しました。

--小売りの現場で品薄や価格上昇、フリマ高額転売も見られる。ナフサ価格上昇を背景に、代替品含め消費者への負担が拡大しているが?

石原環境大臣:
指定ゴミ袋が一部の小売りの現場で品薄になったり、価格の見直しがされている等の状況は承知している。そのような自治体において、指定ゴミ袋以外の市販のゴミ袋の使用など柔軟な対応もあり得ることから、ゴミ収集や処理に支障が生じることはない。

安宅晃樹キャスター:
政府としては自治体の柔軟な対応でごみ収集や処理に支障はないという回答でした。とはいえ、ナフサの供給不安が根強く残る中で今、日本の町工場が生み出したある装置が世界から注目されているんです。それが愛知・一宮市の従業員わずか10人ほどの「伸光テクノス」という町工場なんですが、油化還元装置と呼ばれる装置なんですね。ここに廃プラスチックを入れてどうなるのかといいますと、“ナフサのもと”となる重油相当のものが出来上がるそうです。この中東情勢の不安が広がる中、国内だけでなく中東からの問い合わせが今、多く来ているそうです。

山崎夕貴キャスター:
量は限られているかもしれませんが、自分たちで何とかしようということですよね。資源の大切さが考えられますね。

安宅晃樹キャスター:
ここまで29日のどうなの?は「クレームや転売も?消えた指定ごみ袋」について見てきましたが、指定ごみ袋不足の混乱の中で、30倍以上の価格で転売されているものも見つけることができました。また、指定ごみ袋以外の不透明のごみ袋の入荷が進んでいるものの、やはり価格上昇の可能性が高く我々への生活の影響は免れないことが分かりました。

榎並大二郎キャスター:
指定ごみ袋が不足している自治体も、指定ごみ袋以外にもごみを捨てられる臨時措置を行っている自治体が多いということですから、まずは冷静に見ていく必要があるかと思います。