■ビデオ通話で現場の様子を見た少年が証言
北海道旭川市で女子高校生を殺害した罪に問われている内田梨瑚被告の第4回公判が5月28日に開かれました。
事件当夜、ビデオ通話で被告らによる暴行を目撃した少年がリモートで証人出廷し、被害者が橋の欄干に座らされ、「落ちろ、死ねや」という声が聞こえた状況などを生々しく証言しました。
この裁判は、旭川市の無職・内田梨瑚被告が2022年、当時17歳の女子高校生を車に監禁して連れ回し、服を脱がせたうえ橋から川へ転落させて殺害したとして、殺人、不同意わいせつ致死、監禁の罪に問われているものです。
内田被告は青いストライプシャツ姿で、左手に包帯を巻いた状態で入廷し、深く一礼して着席しました。
この日の証人尋問では、内田被告の知人の少年がビデオ通話でリモート出廷しました。
■引きながら衰弱する女子高校生に執拗な暴行
少年は事件当日の午前3時30分ごろ、内田被告にLINE電話をかけました。
通話はすぐにビデオ通話へ切り替わり、内田被告の共犯で“舎弟”と呼ばれていた当時19歳の受刑者の女が、被害者に馬乗りになっている場面を目撃しました。
場所は神居古潭の橋の上で、被害者は仰向けで服を着ていない状態で、首を絞められたり、顔を何度も殴られたりしていたということです。
女は「こっちは人生かかってんだよ」と怒鳴り、被害者は泣きながら「すみません」と謝っていたといいます。
少年が電話で状況を尋ねると、内田被告は「コンビニで暴れたから」と怒った様子で答えたということです。
少年は見ていられなくなりスマートフォンを伏せていましたが、再び画面を見ると、被害者が橋の上に座らされ、背中と後頭部が映っていました。
内田被告は被害者の髪を引っ張り、腰のあたりを蹴っていたといいます。蹴られた部分は赤くなり、「小判を横にしたような形」だったということです。
被害者の様子について少年は「弱っていた」と証言。一方、内田被告は「死んだふりしてる」と、馬鹿にするような話しぶりだったいうことです。
■内田被告の「早く行こう」という声と足音が
少年は再び画面から目を離しましたが、その間、「落ちろ、死ねや」という内田被告の声が複数回聞こえたと証言。
再度画面を見ると、被害者は橋の手すりの上に内側を向いて座っていました。被害者は泣きながら謝っていたといいます。
その後、画面は突然暗くなりました。少年は「スマホのライトを消したのかなと思った」と証言。しばらくして、内田被告の「早く行こう」という声と足音が聞こえたといいます。
少年は内田被告に「どうするんですか」と尋ねると、「(被害者の)親が来るから」と返答があったということです。少年は「迎えに来るのかなと思った」と振り返りました。
その後、車のドアが閉まる音が聞こえ、通話は終了。内田被告からは通話内容を削除するよう指示され、口止めもされていたということです。