プレスリリース配信元:株式会社ユカリア
委託・保守契約を「一度も見直していない」病院が半数 見直しを阻む最大の壁は「取引先との長年の関係」
株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三沢 英生)は、病院(20床以上)に勤務する経営層(理事長・院長・副院長・事務長・事務局長・経営企画担当者)のうちコスト管理に携わっている方100名を対象に、病院のコスト管理に関する実態調査を実施しました。その結果、約半数の経営層が、「委託・保守契約の中には一度も見直しをしていないものがある」と回答するなど、コスト適正化に向けた取り組みが不十分である実態が明らかになってきました。
■調査の背景
人件費の継続的な上昇や物価高騰の影響を受け、医療機関の経営環境は厳しさを増しています。削減余地が限られる人件費に対し、材料費・委託費・設備関係費(医療法人支出の約30%※)は、比較的改善に取り組みやすい領域として認識されています。一方で、品目数が多いことや、契約には専門知識を要すること、長年の取引関係であることなどから、「重要だとわかっていても、コスト削減の優先順位は上がりにくい」という課題が指摘されています。
ユカリアでは、こうした“後回しになりやすいコスト領域”の実態を明らかにするべく、本調査を実施しました。
※出典:中央社会保険医療協議会「第25回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告(令和7年実施)」
■調査結果からわかる3つのポイント

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■調査概要
●名称:病院のコスト管理に関する実態調査
●方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
●期間:2026年4月15日~24日
●対象:病院(20床以上)に勤務する経営層(理事長・院長・副院長・事務長・事務局長・経営企画担当者)で、コスト管理に携わっている方100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません
≪調査結果の利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社ユカリア」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://eucalia.jp/
■病院経営層の4割が、「経営層・管理部門が一元管理」と回答、36.0%は「各部署が個別に管理している部分も多い」
Q1で「お勤め先では、材料費・委託費・設備関連費のコスト管理は、主にどのような体制で行われていますか」(n=100)と質問したところ、「経営層・管理部門が病院全体を一元的に管理している」が40.0%、「管理部門が統括しているが、各部署が個別に管理している部分も多い」が36.0%という回答となりました。

■回答者の42.0%が、コスト管理における「意思決定者」
Q2で「あなたは、材料費・委託費・設備関連費のコスト管理に関して、主にどの立場で関わっていますか。最も当てはまるものを教えてください」(n=100)と質問したところ、「意思決定(最終的な承認や決裁を行う立場)」が42.0%、「情報収集・比較検討・交渉(提案の評価や業者との折衝を行う立場)」が26.0%という回答となりました。

■約半数が委託・保守契約について「一度も見直しをしていないものが複数ある」
Q3で「現在ご利用中の委託契約・保守契約の中に、契約開始から一度も内容・価格の見直しをしていないものがありますか」(n=100)と質問したところ、「複数ある」が47.0%、「1件ある」が5.0%という回答となりました。

■見直し未実施の理由については「取引先と長年の関係があり、変更しづらい」が51.9%で最多
Q4で「Q3で『複数ある』『1件ある』と回答した方にお聞きします。一度も内容・価格の見直しを行っていない理由を教えてください(複数回答)」(n=52)と質問したところ、「取引先と長年の関係があり、変更しづらいから」が51.9%、「日常業務が忙しく、見直しに割く時間がないから」が38.5%、「他院の相場や適正価格がわからず、比較できないから」が32.7%という回答となりました。

■コスト管理の課題については「特定の担当者の経験・判断に依存」(36.0%)や「コスト内訳・推移を把握する仕組みがない」(28.0%)が上位
Q5で「あなたが、お勤め先の日常的なコスト管理の体制や仕組みにおいて、課題に感じていることを教えてください(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「コスト管理が特定の担当者の経験や判断に依存している」が36.0%、「費目ごとのコスト内訳や推移を定期的に把握する仕組みがない」が28.0%、「契約の更新時期や条件を一元的に管理できていない」が25.0%という回答となりました。

■「独占的な業界で適正価格がわかりにくい」「目の前の業務に忙殺され見直しがおろそかに」などの声も
Q6で「Q5で『特に課題は感じていない』『わからない / 答えられない』以外を回答した方にお聞きします。Q5で回答した以外に、お勤め先の日常的なコスト管理の体制や仕組みにおいて、課題に感じていることがあれば、自由に教えてください」(n=68)と質問したところ、53の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・公的病院ならではの縛りなど。
・独占的な業界で適正価格がわかりにくい。
・個別に各部署へ出入りしている業者もおり、把握できない面もある。
・目の前の業務に忙殺されていて、見直しがおろそかになっている。
・搬入業者が長期にわたって変更されていない。
■取引価格の決め方については「複数業者から見積もり比較」が31.0%に上る一方、22.0%は「取引先の提示価格をベース」と回答
Q7で「お勤め先では、材料費・委託費・設備関連費などの取引価格は、主にどのように決めていますか。当てはまるものを教えてください」(n=100)と質問したところ、「複数の業者から見積もりを取得し、比較して決定している」が31.0%、「取引先(卸業者・メーカー)の提示価格をベースに決定している」が22.0%、「前年度の取引価格をそのまま据え置いている」が13.0%という回答となりました。

■取引先提示価格をベースとする層の半数以上が「相場より安い」「相場並み」と想定
Q8で「Q7で『取引先(卸業者・メーカー)の提示価格をベースに決定している』と回答した方にお聞きします。あなたは、お勤め先が現在支払っている材料費・委託費・設備関連費の取引価格は、概ね相場並みの水準だと思いますか」(n=22)と質問したところ、「相場並み、もしくは相場より安いと思う」が27.3%、「おそらく相場並みだと思う」が54.5%という回答となりました。

■68.0%が今後1~2年でコスト適正化に「取り組みたい」と意欲
Q9で「今後1~2年で、材料費・委託費・設備関連費のコスト適正化に、どの程度注力していきたいと思いますか」(n=100)と質問したところ、「優先度を上げて積極的に取り組みたい」が38.0%、「現状維持程度には取り組みたい」が30.0%という回答となりました。

■コスト適正化に意欲のある層が抱える不安については「現場の理解・協力が得られない」「専門担当者がいない」がともに30.9%で最多
Q10で「Q9で『優先度を上げて積極的に取り組みたい』『現状維持程度には取り組みたい』と回答した方にお聞きします。コスト削減・適正化に取り組む上で、不安や懸念に感じることを教えてください(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「現場(医師・看護師など)の理解や協力が得られないかもしれない」が30.9%、「院内にコスト管理専門の担当者がいない」が30.9%、「削減効果が出るまでに時間やコストがかかりすぎる」が25.0%という回答となりました。

■まとめ
本調査の結果、多くの病院が材料・業務委託・設備関連契約の見直しの必要性を認識しながらも、取引先との長年の関係性や日常業務の多忙さを背景に、具体的なアクションに踏み出せていない実態が浮き彫りとなりました。関係各所との合意形成が難しく、コスト管理が属人的な運用にとどまり、相場比較や契約の一元管理といった仕組みが整備されていないという構造的な課題が、見直しの停滞を生む原因になっていると考えられます。一方で、回答者の約4割(38.0%)からは「今後1~2年で、積極的にコスト適正化に取り組みたい」といった回答が得られるなど、組織の改革に非常に前向きな姿勢で取り組まれている姿も伺えます。
意欲の高さと実行の停滞というギャップを埋めるためには、客観的な価格情報を取得し、契約管理を体系化することに加え、医療の質に配慮したコスト削減アプローチを並走させることが、1つの選択肢となるのではないでしょうか。
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■ユカリアは、病院のコスト管理の現状把握から改善策の実行まで一気通貫で支援
委託費・材料費・設備関連費は、人件費に手をつけずに収支改善を図れる現実的なコストカテゴリです。一方で、価格妥当性の検証や契約の見直しは専門知識と工数を要するため、多忙な院内体制では後回しになりがちです。ユカリアは経営層と現場を巻き込みながら課題を整理することで、コスト改善に向けて現状把握から課題抽出、施策設計、交渉・切り替えまでを一気通貫で支援。提案だけで終わらせず、持続可能なコスト管理体制の構築まで伴走支援します。
▼ユカリアのコスト改善支援の特長
01|31の提携病院に対する経営支援で培ったノウハウ
提携する31病院への経営支援を通じて、医療現場で実際に効果のあった施策パターンを蓄積してきました。医師・看護師に加え、調達・建築・財務といった領域別の専門家チームを自社で組成。自院単独では難しい他院とのベンチマーク比較や、価格妥当性の定量的な可視化を行います。「相場感がわからない」「取引価格の妥当性を検証できない」といった課題に、客観的なデータをもとにアプローチします。
02|医療の質を落とさない適正化設計
コスト適正化と聞くと「単価カット」が思い浮かびがちですが、医療の質や現場の運用に影響が出れば本末転倒です。ユカリアは契約スキームの再設計や更新タイミングの最適化、仕様の見直しなどを組み合わせ、医療の質を維持したままコスト削減に貢献します。医薬品・医療材料・医療機器など、領域特性ごとにアプローチ方法を最適化することで、現場の負荷を抑えながら持続可能な削減効果を生み出します。
03|分析・提言にとどまらず実行まで支援
ユカリアは課題抽出や提案だけで終わらせず、卸・メーカーとの交渉から、入札設計、仕様書の整理、現場説明会の開催、関係部署との合意形成まで幅広い実務を支援します。長年の取引関係や属人化により見直しが進まない領域でも、第三者として客観的に介在することで、病院側の負担を増やさずに施策を推進。価格交渉サイクルや更新判断基準を仕組み化し、再発防止までを見据えた「持続するコスト管理の型」を構築します。
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【株式会社ユカリア】
ユカリアは、ビジョン「ヘルスケアの産業化」・ミッション「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」のもと、医療・介護の現場の皆さまと共に、5つの変革テーマ「1.医経分離2.病院運営の最適化3.患者起点のVBHCの追求4.地域包括モデル5.現場に適したDX化」を推進するため、経営支援・運営支援、デジタルテクノロジーを中心とするソリューションの提供を行っています。
所在地 :東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 19階
事業内容 :医療経営総合支援事業、シニア関連事業、高度管理医療機器事業
ホームページ :https://eucalia.jp/
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