北海道江別市で交友関係のもつれから大学生が男女6人から集団暴行を受けて死亡した事件。私たちは被告と接見を重ねてきた。

彼女は何を語ったのだろうか。

札幌市中央区の札幌地裁の前には、朝早くから長い行列が。

「命とどうやって向き合うか、なぜそういうことができるのかという心理状態を知りたいと思った」(傍聴に並んだ人)

札幌地裁には長い行列
札幌地裁には長い行列
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大学生の長谷知哉さんが男女6人に暴行を受けて死亡した事件

5月25日、札幌地裁で開かれたのは、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんが男女6人に暴行を受けて死亡した事件だ。

事件の相関図
事件の相関図

強盗致死などの罪で起訴されたのは合わせて6人。

長谷さんと交際していた八木原亜麻被告と知人の川村葉音被告。さらに川村被告の知人で暴行を主導した主犯格の川口侑斗被告など、少年4人だ。

長谷さんの体には数百回の暴行とみられる大量のアザが―
長谷さんの体には数百回の暴行とみられる大量のアザが―

川村被告と滝沢被告、当時16歳の少年の3人の初公判

事件があったのは2024年10月25日。6人は江別市の公園で長谷さんに殴る蹴るなどの暴行を加えたうえ、現金やクレジットカード、キャッシュカードなどを奪った。

翌日、公園で発見された長谷さんの遺体は服を脱がされた状態で、数百回の暴行を受けたとみられる大量のアザが残されていたという。

川村被告と滝沢被告
川村被告と滝沢被告

25日、札幌地裁ではこの事件で起訴された6人のうち、川村被告と当時18歳の滝沢海裕被告、当時16歳の少年の3人の初公判が開かれ、いずれも起訴内容を認めた。

「公訴事実に間違いはありますか」(裁判長)

「ありません」(川村被告)

「いずれも被告人たちが一緒に行ったことですか?」(裁判長)

「間違いありません」(川村被告)

検察側の冒頭陳述では、詳しい事件の経緯が明らかになった。

川村被告
川村被告

「長谷さんに1年後に別れることを切り出され、トラブルになった」(八木原被告)

当時、長谷さんと交際していた八木原被告が別れ話に腹を立て、知人の川村被告に連絡を取る。八木原被告と地元が同じで、江別市内でもアルバイト仲間だった川村被告が長谷さんを事件現場に呼び出した。

長谷さんと交際していた八木原被告
長谷さんと交際していた八木原被告

少年ら4人を伴い、待ち合わせ場所に向かった八木原被告。川村被告とも合流し、6人で長谷さんに暴行を加え殺害した。

さらに長谷さんから奪ったクレジットカードを使い、たばこなどを購入したほか、コンビニのATMで現金約13万円を引き出した。

検察側の冒頭陳述によると、少年らの暴行は最初は6分間ほどで終わったが、金品を奪った後、暴行がエスカレートする。暴行は約2時間にわたり、この長時間の暴行が大学生の致命傷になったとした。

「殴るとは思わなかった。止めればよかったけど、自分がやられたらどうしようという怖さから止められなかった」(川村被告)

勾留中 UHBの取材に応じる川村被告
勾留中 UHBの取材に応じる川村被告

逮捕後、勾留中の川村被告はUHBの取材に数回、応じていた。

「男たちはライターを手に取り、煙草をすったり、被害者の髪を燃やしたりしていた」

「八木原が『もっとやって』と笑いながらあおっていた」(川村被告)

事件について、後悔していると話していた川村被告。25日の法廷では事件について語る機会はなかった。

25日の法廷では事件について語る機会はなかった
25日の法廷では事件について語る機会はなかった

弁護側は起訴内容を認めたうえで、3人は主犯格の川口被告に従属的な立場だったとして量刑について争うとしている。

事件の相関図だ。

事件の相関図
事件の相関図

長谷さんと八木原被告は交際をしていて当時、別れ話でもめていたという。

そのことを、八木原被告は、同じアルバイト先の川村被告に相談した。

すると、長谷さんとは全く面識のない少年らを連れて、その後7人で合流し、暴行を加えたのではないかと見られている。

主犯格と見られるのが、川口被告。 川口被告に従うように、それぞれが暴行を加えたと見られていて、今回は、川村被告を含む3人の初公判が行われた。

初公判で見えてきた詳しい経緯だ。

事件の詳しい経緯
事件の詳しい経緯

事件が起こったのは、2024年10月25日ごろ。

八木原被告と長谷さんが別れ話をしていて、その2日後に事件が起こったと見られている。

川村被告が、被害者の長谷さんを呼び出し、公園で7人が合流。

まずは主犯格と見られる川口被告が、長谷さんに暴行を加え、ほかの少年にも暴行を指示。 続いて、現金やクレジットカードを奪い、たばこなどを購入。

再び現場に戻り暴行を加え、今度はキャッシュカードの暗証番号を聞き出し、お金を引き出した。

最初の暴行に関しては、別れ話をもとにした暴行。 ただ、2度目、3度目は強盗を目的とした暴行。これが2時間も続いていたということだ。

これだけ長い暴行が、なぜ止められなかったのか、なぜ死に至らしめるまで、集団で歯止めが利かなくなってしまったのだろうか。

北海道文化放送
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