福岡県北九州市で長年愛されている「資(すけ)さんうどん」は今年、創業50周年を迎え店舗を拡大し続けています。
今後の「資さん」の戦略を取材しました。
黄金色の透き通っただしに柔らかくもっちりとした麺。
北九州で長年愛されている資さんうどんです。
資さんうどんは1976年に北九州市戸畑区で創業。
当時の北九州市は製鉄所に勤務する人など三交代で働く人が多く、24時間営業をしていることやメニューが豊富なことから地域の人たちに愛されてきました。
その資さんうどんは今年で創業50周年。
2024年にはすかいらーくホールディングスの傘下に入り店舗を拡大し続けています。
そんな資さんうどんが5月、福岡県大牟田市に新たな店舗をオープンしました。
◆記者リポート
「店内はおだしのいいかおりが漂っています。平日にもかかわらず、お昼時とあってほぼ満席となっています」
資さんうどん大牟田店。
福岡県内に新規出店したのは約2年ぶりです。
地元の人たちは資さんの大牟田初出店を心待ちにしていたようで…。
◆来店客
「大牟田にできたというので『ビャッ』と来ました」
◆来店客
「大学の時に北九州に住んでいて、資さんうどんがすごく好きで、大牟田にできたのですごく楽しみにしていました」
大牟田市は県内で最南端の場所。
なぜ北九州市から遠く離れた大牟田の地に新規出店することになったのか、担当者にそのワケを聞いてみると…。
◆資さん 川筋耕平 営業部長
「このあたりが空白地帯。熊本に店があり、佐賀にあり、一番近くだと久留米にあり、ここは空白だった」
元々、「ステーキガスト」として営業していた店舗を資さんうどんに業態転換。
地域で競合していたグループの別ブランドへ転換することでエリア全体の収益を向上させる狙いがあります。
今や県内だけでなく、全国に拡大を続ける資さんうどんですが全国展開には「ある課題」があります。
◆資さん 川筋耕平 営業部長
「だしに一番こだわりを持って営業しています。中でもサバ節・しいたけ・昆布からとるだしを1点1点お店で手仕込みして作るような形で営業している」
創業当時から守り続ける「こだわりのだし」。
全国展開している今も、だしは工場で一括して製造するのではなく、各店舗で毎日一から作っているといいます。
ただ、全国展開ならではの難しさが…。
◆資さん 川筋耕平 営業部長
「どうしても人の手が入るので、味の中で多少のブレが出るのは今後の課題。少し塩味の強いパンチのあるおだしなので、それがきっちり出ているかが一番の確認のポイント」
各店舗では店長などが味の確認をしてなるべく店によって味が違わないよう「資さんの味」を守っています。
◆来店客
「おいしかった。麺がモチモチだった」
◆来店客
「1000円くらいでお腹一杯になります。何もかも値上がりしているので庶民にとってはありがたい」
今や全国に100店舗以上展開する資さんうどん。
50周年を迎えた今後の目標は…。
◆資さん 川筋耕平 営業部長
「北九州で愛された地元に愛されたお店のまま少しずつ出店を重ねて、気軽にいつでもご利用いただけるようなそんな身近なお店を目指して今後も頑張っていきたい」
「ガスト」などを“資さん仕様”に転換
資さんうどん店舗数を見ると、すかいらーくグループに入る前の2024年10月時点では72店舗、それが現在では105店舗となっています。
福岡県内は44店舗なので、関東と関西で急速に数を増やしているのが分かります。
今年度は新たに30店舗をオープンするということですが、この出店攻勢のカギとなっているのが「業態転換」です。
グループ入りした後は、すかいらーくグループの「ガスト」などの系列店を“資さん仕様”に作り替える方式で店舗を拡大しています。
出店費用が抑えられる上、オープンまでの時間も短くなり、スタッフもそのまま採用できるという利点があるといいます。
6月には海外初の店舗を台湾にオープン予定で、“資さん旋風”はまだまだ続きそうです。