韓国を訪問中の高市総理大臣は、19日午後5時前から李在明大統領とともに共同記者発表に臨み、首脳会談の成果を明らかにした。
日韓首脳会談は、李大統領の故郷・安東市で開かれ、午後2時半過ぎから約40分間の少人数会合に続いて午後4時半前まで拡大会合として議論が行われた。
高市総理は、自らが先月発表した「パワーアジア」=サプライチェーン危機に直面しているアジア諸国との資源供給網協力を深化させる構想について首脳会談で説明し、原油・石油製品やLNGの相互融通、スワップ取引を含む日韓両国のエネルギー安全保障強化の二つを柱とする日韓協力を立ち上げ、具体的な行動を共同で検討していくことを提案した。
李大統領は共同記者発表で「共感し、積極的に参加する意向を表明した」と述べた。
また、拉致問題や核・ミサイル開発など北朝鮮への対応も議論し、両首脳は日韓・日韓米で緊密に連携して対応していくことを改めて確認した。
李大統領は共同記者発表で、「南北が平和に共存し、共に成長する『戦う必要のない平和の朝鮮半島』を構築するという韓国の立場を説明した」と明かし、高市総理は「拉致問題の即時解決に向け、大統領からいただいている支持に改めて感謝を申し上げる」と述べた。
「高市総理と会談は、この7カ月間で4回目だ」と指摘した李大統領は、「形式にとらわれず、いつでも必要なときに会ってコミュニケーションを取るシャトル外交が完全に定着したことを意味する」と、現在の日韓関係を評価した。
高市総理も「シャトル外交を間をあけずに実施できたことで大統領と私の友情と信頼関係が一層強まった、深まったと感じている」と述べたうえで、「世界全体が不安定化している中で日韓首脳がシャトル外交により緊密に意思疎通を行っていることは大きな意義を要する」と強調した。
高市総理は今夜、晩餐会や親睦行事に臨み、あす午後帰国する。