信州を拠点に奮闘するアスリートについてです。鈴木未来乃選手は、「クレー射撃」の日本代表で、2025年から長野県を拠点に活動しています。2年後の長野国スポ、さらに五輪も見据え、競技に打ち込んでいます。

■「長野国スポ」へ 県の所属選手に

東京都出身の鈴木未来乃選手(26)。

陶器製の標的を散弾銃で撃ち壊す競技、「クレー射撃」の日本代表です。

鈴木未来乃選手:
「(調子は)悪くないかなとは思います」

2年後の2028年に長野県で開催予定の「国スポ」に向けて、県は有望選手を採用していて、鈴木選手もその一人。

2025年に採用され、県の所属選手となりました。

鈴木未来乃選手:
「射撃だけを考えられる環境になったら、一気に成績が伸びたので、ありがたい話です」

■射撃の衝撃で視界が「真っ暗」に

五輪の正式種目である「クレー射撃」。

陶器製の標的をクレーと呼びその直径は11センチ。

勢いよく空中に放たれたクレーを散弾銃で狙い、当てた個数で競う競技で、鈴木選手が取り組む「スキート」は、左右から飛び出したクレーを狙います。

2つのクレーが同時に放出され、2発で両方撃ち落とす「ダブル」は、高い集中力と瞬発力、正確性が求められます。

鈴木未来乃選手:
「すごい衝撃があるので、(視界が)真っ暗になる瞬間、見えなくなる瞬間がある。そのあとに(2つ目の)クレーを見つけてちゃんと狙わなければいけないのが難しい」

■モデル時代、表紙のために銃の免許

鈴木選手がクレー射撃と出会ったのは7年前、19歳の学生の時でした。

鈴木未来乃選手:
「初めて引き金を引いた時はすごく怖かったです。結構時間かかって、引くまで20秒とか30秒かかりました」

そのきっかけというのが、実は―

鈴木選手は学生時代にモデルなどとして活躍。

雑誌やテレビにも出演し、ある時、モデルガンの雑誌の仕事をしたのがきっかけでした。

鈴木未来乃選手:
「その出版社が実銃の雑誌も出していて、『実銃(の免許)を持ったら表紙やらせてあげるよ』って言われたんです。『仕事のチャンスだ〜』みたいな、そんな軽いきっかけで銃(の免許)を取っただけなんです」

■芸能活動を休止し専念 日本代表に

このきっかけが運命に。

大学卒業と同時に芸能活動もストップし、競技に専念。

負けず嫌いな性格や持ち前の精神力で力を伸ばしていき、2年前には日本代表に選ばれるまでに成長。

そして2025年、県の協会関係者に誘われ、県の所属選手になりました。

鈴木未来乃選手:
「一番最初にお声がけしていただいたのが長野県だったんです。完全に人ですね。『この人たちのために勝ちたい』という思いです」

鈴木選手を誘った協会の山口理事は。

県クレー射撃協会・山口知恵理事:
「一番はやる気。まじめなところもあるし、頑張り屋さん。国スポとか団体でも、みんなを引っ張っていける存在になれると思うので、すごく期待しています」

■明るい人柄で「中心的な存在」に

競技の時は真剣な表情ですが、それ以外の時はー

鈴木未来乃選手:
「かわいく映してください!お願いします(笑)」

この明るさが、鈴木選手のチャームポイントです。

県の所属選手になってまだ1年ですが、他の選手たちにも溶け込み、「中心的な存在」になっています。

競技歴14年:
「若くてフレッシュ。切磋琢磨して長野県全体が上がっていければいい」

競技歴2年:
「すごく申し訳なくなるくらい面倒を見てくれる。集中力と切り替えの早さがすごく尊敬する」

競技歴7年(岐阜の所属):
「自分の結果もしっかり出しながら、若い子たちにもすごく影響を与えているので、長野はいい選手が育ちそうだなと思って見ています」

鈴木未来乃選手:
「うれしいですね。ただ私がほめられるだけの回(笑)」

■長野の味「ビタミンちくわ」も

練習後はー

鈴木未来乃選手:
「(地元スーパーの)ツルヤかナナーズで買い物をして帰って、ご飯食べて寝ます。あ、道間違えたかもしれない」

練習の後は、地元のスーパーで食材を買い、料理をするのが日課です。

鈴木未来乃選手:
「タラの芽を食べたかったので、タラの芽。ビタミンちくわ。『長野県民と言えばビタミンちくわだろ!』って言われて。私あんまり料理上手じゃないんですよね」

そう言いつつ、テンポよく料理していきます。

旬の食材も使い、この日は3品作りました。

鈴木未来乃選手:
「グッド!おいしい、タラの芽。(ビタミンちくわも)おいしい、めっちゃおいしい。リピート確定です。(長野の暮らしは?)すごく快適です。ゆっくりできる感覚です。きょうは初めてタラの芽食べたんですけどおいしいし、季節のものを食べるって体にいいって聞いたんですよ。栄養素とかもいっぱい入っているから。いろんなことにチャレンジしていきたい」

■SNSで信州と競技の魅力を発信

鈴木選手、競技のほかにも力を入れていることがあります。

SNSで信州での生活や競技の魅力を発信。

フォロワー数は合わせて6万6500人に上ります。

鈴木未来乃選手:
「射撃の魅力を分かってほしいという思いが強くあります。私の姿を『かっこいいな』『面白そうだな』と思って一人でも多く始めてほしい。私はご縁があって長野に来ているので、長野に少しでも恩返ししたいという気持ちがあるので、長野の魅力を発信しています」

■国スポ「絶対に優勝します!」

鈴木選手が見据える大きな目標の一つは、2年後の「信州やまなみ国スポ」での優勝です。

鈴木未来乃選手:
「長野国スポは絶対に優勝します!言いきっちゃった(笑)。絶対に、絶対に優勝します」

4月は、2026年、青森で行われる国スポの予選会に参加。

100発中94発を当てる好成績で2位。本選出場へ一歩前進しました。

鈴木未来乃選手:
「90/100以上撃ちたいという目標があったので、達成できてうれしいです」

そして、もう一つの目標が同じく2年後に行われるロサンゼルス五輪出場です。

鈴木未来乃選手:
「ロサンゼルス五輪も、もちろん、出場します!言いきっちゃった(笑)。これから競技を続けていくという意味でも、環境も継続できなくなることはあるので、がんばります」

■“クレー射撃熱”を長野から

信州を拠点に奮闘する鈴木未来乃選手。

自らの活躍を通じて、信州のクレー射撃熱も高められたらと願っています。

鈴木未来乃選手:
「長野の皆さんにクレー射撃の魅力を発信して、1人でもちょっと始めてみたいなって思う人が増えれば、私としてはとてもうれしいです」

長野放送
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