各地でクマの出没が相次ぐ中、政府は19日にクマ対策に関する関係閣僚会議を開きました。
ここからは、フジテレビ経済部の智田裕一解説副委員長に聞いていきます。

ポイントは「今年は倍増。クマ出没状況は」「相次ぐ被害。政府の対策は」の2つです。

山崎夕貴キャスター(崎はたつさき):
まずは1つ目のポイント。連日のようにクマの出没に関するニュースを伝えていますが、最新の出没状況はどうなっていますか?

智田裕一解説副委員長:
2026年は例年に比べて出没情報が多くなっています。
1月~3月までの3カ月間の出没件数は合わせて1042件に上り、2025年の同じ時期からほぼ倍増しています。同じ時期の捕獲数も速報値で75頭となっていて、こちらも2025年の2倍を超えて増えています。
4月の出没に関しても、東北6県などの12の県が、“2025年の同じ月と比べて多い”と回答しています。被害者の数は3月に1人、4月には6人となっており、うち1人が亡くなっております。

山崎夕貴キャスター:
被害も多く出ていますね。クマの出没が増えている要因について、政府はどう分析しているんでしょうか。

智田裕一解説副委員長:
環境省は同じクマを複数の人が通報するケースもあることから、報告数が増える傾向があるものの、実際に出没数が増えているという認識を持っていると話しています。
専門家からは、2025年秋の大量出没時に捕獲できなかったクマが一定数、市街地の周辺に残っている可能性があると指摘されています。
安全確保が図られないまま人的被害が拡大していけば、地域経済への影響も無視できなくなってくる可能性があり、緊急対応体制の整備が急務になってきたといえます。

山崎夕貴キャスター:
2026年は2025年以上にクマへの警戒が必要になりそうですね。
では2つ目のポイント。
夏に向けて登山などで山に入る人が増える中で、政府はどんな対策をとっていくんでしょうか。

智田裕一解説副委員長:
まず、山菜採りに出掛ける人たちに向けて、新聞の一面に広告を載せて注意を呼びかけます。
広告には“クマに出会わないための6カ条”が掲げられています。
「1人で行動しない」ですとか「早朝・夕方を避ける」、あるいは「ラジオや鈴を鳴らし続ける」など、注意事項を広く周知する方針です。
ほかにも子供など向けの注意喚起として、学校の1人1台端末で視聴できるように、1分アニメ動画も作成するほか、保護者向けのリーフレットなども作ります。
19日朝、開かれた政府の会議で木原官房長官は「一段ギアを上げて取り組む必要がある」と強調して、出没を防ぐ対策の実施などを関係閣僚に指示しましたが、クマ被害を巡る状況はより戦略的でより効果的な取り組みが求められる新たな局面に入ったといえます。

山崎夕貴キャスター:
さらに速やかな対応も求められますね。