日本維新の会の吉村代表が17日、いわゆる“大阪都構想”を実現するため、来年春の大阪府知事選挙に出馬する意向を明らかにした。
ただし、知事選への出馬は、来年春の統一地方選挙と住民投票の“同日実施”が前提だというのだ。
一体なぜ、このタイミングだったのか。
■「都構想推進」を掲げた維新候補が当選
17日、大阪市西区で行われた市議会議員の補欠選挙で、「都構想推進」を掲げた維新の栗田裕也候補が、「都構想反対」を訴える自民党候補を163票差の僅差で破り当選。
選挙結果を受けて会見を開いた日本維新の会の吉村代表から飛び出したのは、来年春の知事選への出馬宣言だった。
日本維新の会・吉村代表:次の大阪府知事選挙に出馬をしたいと思います。
そもそもの発端は、吉村代表がいわゆる「大阪都構想」の実現に向け3度目の挑戦を始めたこと。

■“身内”である維新の大阪市議団は難色示していた
当初から、身内である維新の大阪市議団は「市議が当選した時の統一地方選では公約に掲げていなかった」として難色を示し…。
さらに吉村代表がことし2月、維新の会のメンバーとの会合で「都構想が住民投票で可決された場合、国政に進出する意向」を示したことも問題視。
大阪市議団の竹下幹事長は…
維新大阪市議団・竹下隆幹事長:『あとは頼むね』というような話では我々議員団にしっかりした議論ができない。
こう述べて、「大阪都構想」の制度設計を協議する「法定協議会」を設置するための議案に賛成する条件として、吉村代表に、次の知事選か市長選に立候補することを求めていた。

■来年春の統一地方選挙と住民投票の“同日実施”の条件付きでの知事選出馬
市議団からの条件をのむ形となった吉村代表。ただ、ある“条件”も市議団に突きつけた。
知事選への出馬は、来年春の統一地方選挙と住民投票の“同日実施”が前提だというのだ。
仮に統一選の後に実施する場合は…
日本維新の会・吉村代表:統一選をまたいで(後日の住民投票を)検討していくべきだという考え方もあるかもしれません。その際には、新しいリーダーに“都構想”の実現を託したいと思います。つまり僕は知事選挙に出馬しないということです。
吉村代表は、「責任を持てるいまの知事の任期中に住民投票を行いたいため」としていますが、ある市議は…
維新・大阪市議:統一選挙と同じ日に住民投票をやるべきじゃないっていう人もまだいる。
吉村代表の表明により維新は一枚岩となれるのか。ボールを投げられた形の市議団は18日午後4時から会合を開き、今後の方針を協議している。

■「“都構想”を本当にやりたくて決断しているとはどうも思えない」
政治ジャーナリストの青山和弘氏によると、国会の維新幹部は吉村代表の“出馬表明”について「微妙だ」と話しているという。
青山和弘氏:“都構想”を本当にやりたくて決断しているとはどうも思えない。住民投票と統一地方選が同じ日でなければなぜ選挙に出ないのかというところが、どれだけ理解されるんだろうか。
府知事を続ける気がないんじゃないかと捉えられかねない。吉村さんの作戦が吉と出るか凶と出るかまだわからないというところだと思います。
また、これまで住民投票で2回否決されていることについて、維新の議員は「今回も同じことを繰り返すんじゃないかと恐怖感を常に持っている」という。
青山和弘氏:維新の会の人たちは今回も同じことを繰り返すんじゃないかって恐怖感を常に持っている。
吉村さんが本当にやる気があるんだったら、府民に対するどういう説得の仕方をしたらいいのか。知事として責任を持って考える必要があると私は思います。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年5月18日放送)

