北海道士別市で男性がクマに襲われ、撃退したのは山菜採りでの出来事でした。
山に入る機会が増えるシーズン、クマの被害にあわないためにはどうしたらいいのでしょうか。
ヒグマに襲われ撃退した士別市の男性は、林道のわきでウドを採っていました。
山菜採りがシーズンを迎えた北海道、クマと遭遇する危険と隣り合わせです。
「クマスプレーは持ってきていないが、今後は購入して山に入ろうと思う」
「クマのふんはよく見たことがある。新しいものなら、すぐに下山しようと思う」(いずれも山菜採りに訪れた人)
クマ対策が欠かせません。
札幌市北区のホームセンター「ジョイフルエーケー屯田店」では、約50種類の対策グッズを販売しています。
中でも人気なのがクマスプレーです。
「前年の3倍の売れ行きとなっている」(ジョイフルエーケー屯田店 広地 和弘さん)
万が一クマと遭遇してしまったら、噴射して身を守るクマスプレー。
こちらの店舗で扱っているのは、1万円弱から1万7000円台のものです。
比較的高価なため、こんなサービスも。
「クマスプレーのレンタルサービスを開始した」(広地さん)
1泊2日1000円からスプレーをレンタルすることができ、使用しなければ返却して完了です。
使った場合は買い取りとなり、スプレーの代金との差額を支払います。
3月末からサービスを始め、5月16日までに7件の利用がありました。
実際に使用した人はいませんでした。
「クマスプレーは高いので、レンタルはいいと思う」(買い物客)
いざという時に身を守るクマスプレーを、実際に記者が使用してみました。
警察の指導のもと、防護服を着用して噴射します。
「噴射しました。非常に勢いはありますが、狙いを定めることは可能です。クマがそばに来た時に、勇気を持って正しい撃ち方をできるかが重要になりそうです」(川瀬 雄也 記者)
十分に距離は取りましたが、周りには刺激臭が立ち込めました。
クマスプレーには、クマが嫌う刺激成分であるカプサイシンなどが含まれることが多いのです。
実際にクマスプレーを使用する際には、どのような点に注意したらいいのでしょうか。
一つ目は、スプレーの成分が自分にかからないよう風上から噴射するのが基本です。
しかし、とっさの場合はそこまで気が回らない可能性も。
そんな時でも、心がけてほしいのが。
二つ目は、しっかりと腕を伸ばして噴射すること。
そうすることで、スプレーの成分が自分にかかるリスクを減らすことができます。
また、クマとの距離が縮まるため命中させやすくなります。
三つめは、狙うのはクマの顔の目・鼻・口です。
粘膜の部分に噴射することで、刺激成分が効果的に作用します。
クマから身を守るため、対策グッズやシミュレーションなど日ごろから準備には怠りなく。
クマの出没が相次ぐなか、クマ対策グッズの正しい使い方を紹介します。
まず、いま最も売れているというクマスプレーです。使用する際に押さえておきたいポイントは3つあります。
1つ目は「風上から噴射する」こと。スプレーには強い刺激臭があるため、風下から噴射すると自分に成分がかかってしまう危険があります。また、風上から噴射することで、クマにとって嫌な匂いがその場に滞留する効果も期待できます。
2つ目は「腕をできるだけ伸ばして噴射する」こと。自分にかかるリスクを減らしながら、より近い距離でクマにスプレーを当てることができます。
3つ目は「目・鼻・口を狙う」こと。クマの弱点であるこの3か所に噴射することが効果的です。
実際にクマと遭遇した際は手が震えるなど冷静な対処が難しいことも想定されますが、こうした知識を事前に頭に入れておくことが大切です。
また、スプレー以外にも有効な対策グッズがあります。
「クマよけホーン」は、爆竹の音や発砲音、犬の鳴き声などをかなりの大音量で発する小型の機械です。クマに遭遇してから鳴らすのではなく、山道を歩いている時などに鳴らし続け、人間の存在をクマに知らせるために使います。
もう1つは「ウルフピー」と呼ばれる液体です。オオカミの尿の成分を含んでおり、クマが嫌がる匂いを発します。釣りやキャンプなど一定の場所にとどまる際、周囲に液体を垂らしておくとクマが近寄ってこない効果があるとされています。
クマの出没が増えるこの時期、対策グッズを正しく使い、十分に注意してください。