高市総理大臣が、補正予算案の編成検討を表明しましたが、その詳細についてフジテレビ政治部の高橋記者に聞いていきます。
ポイントは「5月に補正予算、なぜ異例の対応?」「電気・ガスも生活に影響は?」の2つです。
山崎夕貴キャスター(崎はたつさき):
まず1つ目のポイント。政府はなぜ、異例となる5月に補正予算案の編成の検討を始めたのでしょうか?
高橋洵記者:
原油価格の高騰を受けて今、政府はガソリン代への補助金を出していますが、これを続けた上で新たに夏に電気・ガス料金の支援をするとなると、使える予算がなくなってしまう可能性が出てきたからなんです。補正予算案の編成は通常秋ごろから行われるのが一般的で、高市総理も当初、補正予算について「ただちに必要な状況にはない」と発言していました。ただ、民間企業のカルビーが白黒パッケージにすると発表するなどの動きもあり、政府が「原油の総量は足りている」と強調しても、なかなか国民の不安は払拭(ふっしょく)されていません。今月のFNN世論調査でも、中東情勢が生活に与える影響を不安視している人が80%もいます。自民党内からは、「ここからもっと物価上昇が起きてくる」「補正を組まないといけない状況だ」との声が出ています。野党からも補正予算案の編成を求める声が出る中、あさってには党首討論があることから、ある官邸幹部は「野党から言われる前に表明したいのだろう」と話しています。
山崎夕貴キャスター:
やはり中東情勢の影響も大きいということですね。続いて2つ目のポイント、夏場の電気・ガス料金の補助も対象になる見通しだということですが、生活への影響はどうなりそうでしょうか?
高橋洵記者:
総理周辺が「大型の経済対策を打つ状況にはない」と話すように、今回はピンポイントの対策になりそうです。具体的には、現在のガソリンへの補助金の継続に加え、使用量の多くなる7月から9月までの電気・ガス料金への補助が想定されます。どちらも使い道が柔軟な予備費が財源となると、中東情勢が長期化すると今後、足りなくなる恐れが出ているため、この予備費を積み増すことになると思います。ただ、どれくらいの額を上積みするのかが焦点となりそうです。
山崎夕貴キャスター:
夏には間に合わせたいとなると、補正予算案の成立時期はいつぐらいを目指すのでしょうか?
高橋洵記者:
総理周辺は「経済対策とは違って、予備費の積み増しであればすぐできる」と話していて、今の国会での成立を目指すことになると思います。ただ、予備費は最初に使い道を決めずに予算をたてるため、編成は早いですが、なぜそれだけの予算が必要なのか、国会できちんとした説明が必要になってくると思います。